きこりの1日。
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
本ブログで再三お伝えしてきてますが、私は冬の時期、林業に携わっています。
私はもともと専攻が林学ですし、富士山麓で富士ヒノキ切ってたこともありますし、とにかく森と林業が好きなのです。
あとチェーンソーも。
そしてなにより、地域の人が地域で小金を稼げる仕組みを作りたいのです。
そうすれば、ここ今治にもIターンやUターンの若い人たちが来やすくなるのではないか。
そんなことを考えつつ日々きこり業に汗を流しています。
今日も林業に勤しみました。
きこりの朝は結構早いです。
いまの現場は、今治から車で1時間の伊予西条。
なので7時には家を出ます。
いまの時期だと薄明るくなった頃に出発する感じ。
そして嬉しいのは、途中で西日本最高峰の山「石鎚山」から出る朝日が拝めること。
なんともありがたいことです。
現場に着いたら身支度。
チェンソーを使う以上、防護パンツは必須装備。
誤ってチェンソーの刃が自分の足に当たったとしても、細い繊維が巻きついて刃を止めてくれます。
足元は、踏ん張りが効くスパイク足袋がやはりよろしい。
もちろんバイザー付きヘルメットもかぶります。
こんな感じの出で立ちです。
今日の現場は、車から歩いて約15分ほど。
現場によっては1時間以上も歩かなければならないこともあり、そういう時はしんどい。
チェンソーは大体4〜5Kgくらいあり、燃料として混合ガソリン3リットル、チェーン潤滑用オイルを1、5ℓほど持ちます。遠い現場ではもちろん弁当やお茶も。
要は10キロほどの荷物を持って山をえっちらおっちら歩くわけです。
「軍隊か!」とかツッコミたくなります。
でも、その分体力がつくので良いかなーと、私は思っています。
そして、痩せますよー、きこり業は。筋肉もつくし
私は12月に今シーズンのきこりを初めて、二週間で体脂肪率が2パーセントほど落ちました。
正月で美味しいもの食べ過ぎても、林業やればすぐ落ちます。
ダイエットにもボディメイクにもきこりはおすすめ! です。
さて、今日の現場は標高が高かった為、海が見えました。
ダイナミックな自然の中で仕事ができ、眺めが良いのも林業の魅力。
ちなみに作業中の写真はありません。
なぜならば、自分で自分の写真は取れないから。
本当はチェンソー振るってるカッコイイ写真欲しいんだけど・・・。
ということでご容赦を。
昼になったら弁当を食べます。
これがまた美味しいこと!
私は普段、基本的に炭水化物を取りません。しかし、林業の時は別!
めちゃ米食べます。だけじゃなく甘いものも食べる!
山でカントリーマアムなぞ食べると「この世にこんな美味いものがあったのか!」
と思います。
こんなこと言うと私を知る人にはびっくりされますね。
とにかく普段は米や甘いもの、一切取らないですから。
昼飯が終わったら午後の仕事。
バリバリ木を切ります。
夕方4時頃、作業終了。
山を下りて、時間があればチェンソーのメンテナンスなどします。
ブラックな長時間労働とかはあり得ません。
だって暗くなったらできないもん、林業・・・。
ということで、いかがだったでしょうか?林業の魅力。
なんせ私個人的には「健全にキツイ」というのが良いと思います。
確かに林業は、体力的にキツイです。
でも理不尽な上下関係も、不当な長時間労働も、搾取もおそらくありません。
世の中に楽な仕事などありやしません。
どれもそれなりにキツイ。
であれば大事なことは
「達成感があること」
「自分のやることが誰かの役に立っていること」
「生きてるって実感できること」
そういったことなのではないでしょうか?
そんなことをツラツラ考えながら、明日も山に向かおうと思います。
そうそう、都会の人向けの「森林の仕事ガイダンス」というのが、東京や大阪で開催されます。
興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか?