やまプリ講座第一回!
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
昨日は、をかしや新年度初の主催事業「やまなみインタープリター講座」通称やまプリの第一回でした。
講座の様子をレポートしてみようと思います。
メイン会場は、今治市玉川町鍋地集落の集会所。
のどかな地域の小さな集会所を、地域にお願いして使わせてもらっています。
快く使うことができましたが、地域行事以外で使うのは初の試みだそうです。
ありがたいことです。
さて、やまプリ講座をはじめ私たちをかしやの講座には、全国からメンバーが集まります。
今回も、徳島や大阪から来たメンバーがいました。
顔合わせをしてかんたんな挨拶のあと、車座になり講座スタート。

まずはオリエンテーションで講座の趣旨を確認し、講師紹介をします
講師はもちろんこのお三方。
仕事がめちゃくちゃ早いスーパーサイヤ人です。

そしてお互いを知り合う時間。
20代の学生から60代の方まで多様なメンバーがいるので、体を動かしたり話しあったりするワークを行います。


遠方からわざわざこういう講座に参加してくださるメンバーはみな熱意があり、話はとても盛り上がりました。
休憩を取った後は森についての小講義。
日本には森がたくさんあることや(森林率67%)、間伐が遅れていること、材木価格がめちゃくちゃ安くて林業がなかなかなりたたなくなっていることなど、山や森にまつわる基本的なことを学びました。
その後、それぞれが感じたことを共有する時間を設けます。
聞いて聞きっぱなしではなく、それをアウトプットすることが大事なのです。




お昼ご飯を食べて、午後からはいよいよ間伐に出発!
とても良い天気で、田園風景の中を気持ちよく進みます。


現地についたら、講師陣によるレクチャー。
本気を出した講師 村瀬さんは、スーパーサイヤ人オレンジ。

伐採は、まず切り倒す方向に「受け口」をいれ、その後反対側から「追い口」を入れます。
フリップを使い、わかりやすくレクチャー。

さすがスーパーサイヤ人オレンジ!
その後、山に入るための儀式を執り行います。
山には山の神様がいます。
山の神様は女性で、嫉妬深いと言われています。
その神様に、山に入る挨拶と、作業の安全を祈願します。
けんちゃんとみさちゃんがいつもやっている方法で、御神酒をささげ、二礼二拍手一礼をもって、神に祈りを捧げます。


ちゃんと山に関わる人たちは、このように昔からの言い伝えやしきたりをとても大事にします。
けんちゃんの話では、この儀式を怠っていきなり山に入ると、怪我をしたり、なにか作業がうまくいかなかったり、ということが起こるそうです。
やはり、昔からの言い伝えは大事ですね。
この後はいよいよ間伐です。
3グループにわかれ、それぞれに講師がつき、以後各グループごとに進めていきます。
今回の作業内容は手鋸による伐採です。
木を切るときにはまずまわりを見て、どこに倒したい方向を考えます。
そして木を下から見て、木の重心と枝の張り方をみて、伐倒方向を決めます。
そんなプロセスを、実際に講師みさちゃんがレクチャー。

伐倒木と伐倒方向をきめたら、いよいよ切っていきます。



この森は20年生くらいのヒノキ林。
ヒノキは枝が強く、枝を張っているためなかなか倒れないこともしばしば。
そんなときはみんなで力を合わせて引っ張ったり、ロープを使って倒していきます。



倒すことができたら、枝を払っていきます。
けんちゃんにやり方をおしえてもらい、みんなでガシガシ切ります。


このヒノキ林のとなりには竹林があり、とても綺麗に手入れされています。
地主さんに許可をいただき、たけのこ掘りも体験することができました。
たけのこ掘りは、実は竹林を管理する上で大切な作業。
たけのこを掘らないとそのまま竹になり、混み合った竹林となってしまいます。
みんなでせっせと掘りました。
たけのこを初めて掘る人もいて、お土産もできて、皆大満足でした。


このように作業を終えて、集会所に戻り、ひとやすみ。
その後、ふりかえりを行いました。
体験して感じたことをフリップに書き、車座になり、それをみんなで共有していきます。


斜面での間伐作業は大変ではあるのですが、またやりがいもある。
参加者それぞれがいろんなことを感じた1日となりました。
最後に集会所前で記念写真をパチリ。
山の新緑が綺麗です。

ということで第1期第一回の記念すべきやまプリ講座が無事終了しました。
次回は6月4日(日)。
チェーンソーを思い切り使い倒します!
次回はどんなドラマが生まれるのでしょうか?
楽しみです!