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ガイド連載記事「まち独自の魅力の見つけ方」

こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間です。

 

さて、いつの間にやらすっかり秋になりましたね。

秋といえば秋祭り!

 

私たちの集落では、10月に盛大な秋祭りが催されるので、すでに準備が始まっております。

今治独特の「継ぎ獅子」を披露するため、週に3回、練習に勤しんでおります。

 

DSCN6839

 

さて、以前からお伝えしていますが、私は観光系WEBサイトで毎月ガイド手法の連載をさせてもらっています。

 

連載タイトルは

「小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ 」

です。

 

毎月ガイドに必要な技術や心構えについてお伝えさせてもらっています。

そしてまた新しい記事が掲載されましたのでお知らせ。

 

今回の内容は

「~ステップ3 ガイドのためのフィールド調査 事前に確認しておきたい4つのポイントとは?~」

 

ガイドする際に必要なフィールド調査の視点をお伝えしています。

今回は「まち」がテーマなのですが、まちだけではなく自然でも歴史でも文化のガイドでも基本は同じ。

 

ぜひご覧くださいませ。

https://kankou-redesign.jp/pov/7537/

 

 

そして本ブログでは、連載第二回に当たる前回の記事を掲載したいと思います。

以下、よろしければどうぞご覧くださいませ。

 


連載 小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
じっくり歩いて、まちの魅力を探そう(愛媛県今治のまち)

 

観光まちづくりの現場の方が実践するための「ノウハウ」と「あり方、心構え」に関する連載記事です。知識ばかりでずっとしゃべっているガイドではなく、参加者がのびのびと楽しみながら、そのまちを好きになっていくためのガイド手法をお伝えしていきます。ガイドがどうやって参加者にまちを楽しんでもらうか。そのためにやるべきことはどのようなことかについて、12ステップで解説します。

 

 

みなさんこんにちは。愛媛県今治市を拠点に、ガイド活動やガイド養成研修を生業にしている菊間です。ガイド手法やガイドの心構えに関する本記事、2回目となる今回のテーマは「まち独自の魅力の見つけ方」です。どんなまちにもそのまち「ならでは」の魅力があります。その見つけ方を一緒に考えていきましょう。

十分な下見と調査

 

まちの魅力を見つけるために必要なことは、なんと言っても「下見」です。予備調査ですね。まずはまちを歩いてみましょう。そしてまちを見て、雰囲気を感じてみましょう。どのまちにもそのまち「ならでは」のことがあるはず。それを感じることが大切です。そのまちにしかないものは何か、よそと違ったところは何かを探っていきます。

 

この時一番わかりやすいのは「景観」、見た目です。まずはじっくり見て、特徴的な景観を探してみましょう。たとえば以下のような視点で見ると良いでしょう。

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~

このような視点を持って、まちをぶらぶらと歩いて見ましょう。まずは車でざっと流しても良いかもしれません。きっといろんなことが見えてくるはずです。私も以前、こんなことがありました。

 

愛媛県の宇和島市を訪れたときのことです。まずは車で市内に入ったのですが、走っているうちに不思議なことに気づきました。なぜか道がまっすぐではなく、曲がっていたり折れ曲がっていたりして、なかなか目的地にたどり着けないのです。

 

不思議に思って、まちの歴史をひもといてみて謎がとけました。宇和島は、現存12天守の一つ「宇和島城」を中心に築かれたまちです。(現存12天守とは江戸時代以前つくられたお城(天守)のこと)。そして宇和島城とその縄張り(敷地)は、築城の名手、藤堂高虎により築かれました。

 

特徴は、通常四角形の城の縄張りが、なんと五角形に設計されていること。これにより、攻め入る敵を混乱させ、迷わせる効果があります。四角形だと思い込んで迷ってしまうのです。城の縄張りが五角形なのは珍しく、有名なのは星型要塞として知られる函館の五稜郭くらいでしょう。

 

宇和島のまちは、その五角形の縄張りを元につくられています。だからどうしても迷ってしまうのです。今から400年以上前につくられた城の設計が、今のまちなみに反映されているってすごいことだと思いませんか?

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
国内に現存している12の天守のうちの一つである「宇和島城天守」 写真提供:宇和島市

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
新鮮な太刀魚を3枚におろし、竹に巻いて秘伝のタレをつけて焼いた宇和島名物「太刀魚の巻き焼き」。甘辛い香りが食欲をそそる 写真提供:宇和島市

五感を使って感じよう

 

そのまち「ならでは」の特徴は、景観だけに限りません。音を聞いたり、においを嗅いだり、あるいは名物料理を味わってみたり。「五感」をつかってまちをまるごと感じてみましょう。せせらぎや風鈴の音を聞けば、それだけで「涼」を感じるものです。五感の中でも特に、においや味覚は記憶に鮮明に残るので、うまくガイドに生かすことができればまちの良き思い出として残すことができます。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
四季折々の良さを探そう

その場所、その時「ならでは」を探そう

 

また、その場所ならではの特徴を探すのと同時に「その時」ならではを探すのも重要です。日本には美しい四季があります。その土地の自然とまちなみは、四季折々の姿で訪れる人を楽しませてくれます。

 

ガイドをする季節はいつでしょうか? 花の咲き誇る春? 日差しが眩しい夏? あるいは紅葉の美しい秋? それとも雪景色の冬でしょうか? 季節に応じて、その場所「ならでは」の良さがあるはずです。その季節を映し出す、そのまちの一番良いところを探してみましょう。他の場所とは違った良さを発見できることでしょう。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ

工夫と配慮で、雨の日も楽しく

 

そして、こうした大きな季節変化とは別に、日々の小さな変化や移ろいも気にしてみましょう。たとえば、雨の日なのか晴れの日なのか、風があるのかないのかによってもそのまちの魅力やその伝え方は変わってきます。多くの場合、雨のガイドツアーはガイドもお客さんもテンションが下がりがちですが、雨にふさわしいルートを選び、雨を生かしたツアー内容にすることで、晴れの日以上に楽しいツアーにすることも可能です。

 

日差しの向きや影も重要です。これはまた改めて詳しく伝えますが、優秀なガイドは日差しや影を常に意識しています。基本的な考え方としては、夏や暖かい季節はお客さんに影に入ってもらい、冬の寒い季節はお客さんが日向にいられるような気遣いをします。そしてお客さんが眩しくないように、自分が太陽に向かって、あるいは日差しを横から受ける向きに立ち位置をとります。太陽を背にするのは厳禁です、お客さんが眩しくなってしまいますから。

 

ということは、午前のツアーと午後のツアーではガイドの立ち位置は違うことになります。

 

このように、優秀なガイドは常に「その場所」「その時」ならではの魅力が伝わる場所やルートや向きをえらび、お客さんに配慮してガイドをしているのです。

それでもそのまちの魅力が見つからない時は……

 

このように具体的なポイントをあげても、どうしてもそのまち「ならでは」の魅力が見つからない、という場合もあるかもしれません。特に生まれ育ったり、自分の住んでいるまちの魅力は見つけられないかもしれません。これは意外とよくあることです。なぜならば、自分の身近な場所の魅力には、人はなかなか気づきにくいものだから。

 

私はいろんな場所に行ってガイドや研修をしています。すると、すぐにそのまち「ならでは」の魅力に気づくことができます。それは私が「よそ者」だからです。フレッシュな気持ちと視点を持ってまちを眺めるので、すぐにそのまち「ならでは」の魅力に気づくことができます。

 

しかし、地元の人に話を聞くとそのまちの良さが全然出てこないことがあります。それどころか「こんなまちのどこが良いのか?」と聞かれることすらあります。しかしこれは、そのまちに魅力がないのではなく、全てが「当たり前」になってしまっているだけです。そうでない人に意見を聞けば、きっとそのまちの魅力が見えてきます。

 

町おこしで必要な存在として「若者、ばか者、よそ者」が大事であるとよく言われます。フレッシュな視点を持ち、既成概念にとらわれない大胆な発想ができ、客観的に物事を見ることができる存在が必要、という意味です。もし自分のまちの魅力がわからなくなったら、そんな人たちに聞いてみると良いでしょう。外から来た観光客や移住者、若者、子どもなどに意見を聞いてみるのです。きっと自分たちが「当たり前」と思っていたモノ、コトの中にこそ、その場所ならではの宝が潜んでいることに気づくはずです。

 

また、いくつかの他のまちを見て、自分のまちと比べてみるのもよいかもしれません。外国に行ったり外国人と交流することでかえって日本のことが見えてくるように、よそのまちを見ることで自分のまちの魅力が見えてくることでしょう。

2018年09月19日

おかげさまで10周年を迎えることができました!!

みなさんこんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

いつの間にか夏が去り、めっきり秋めいて来ましたがいかがお過ごしでしょうか。

 

今年は本当に異常気象と災害が多いですね。
愛媛でも大変な被害があった7月豪雨にはじまり、つい先日の台風21号の襲来。

 

関西空港が海水に浸かるなんて、誰が予想できたでしょう?

関西方面の皆さんは大丈夫だったでしょうか?

 

そして今日は北海道で震度7の地震、、、。

 

なんだか、自然の猛威の前に、ただ立ち尽くすしかないような気持ちになります。
やはり、人間は自然にはかなわない。

 

謙虚になって、人間の活動が地球温暖化や異常気象に影響を与えてることを、そろそろ本気で考えた方が良いのではないでしょうか。

 

ともかく、どうか皆さんが無事でありますように。

 

 

 

さて、昨日9月5日をもちまして、私たちをかしやは設立10周年を迎えることができました。この場を借りてご報告いたします。

 

いやー、長かった。本当に長かった。

10年はやはり長いです。

 

私は10年前の2月、右も左もわからない愛媛にIターン移住者としてやって来ました。そして半年間の準備期間を経て、現在の一般社団法人のもととなる「よろず体験事務所をかしや」を立ち上げました。

 

個人事業として8年間経営し、2年前に現在の「一般社団法人をかしや」として法人化しました。

 

こう書くと簡単ですが、じっさいにはそれほど簡単ではありませんでした。なんせ、愛媛ではほとんど誰もやっていない業態なので、何度も何度も経営の危機がありました。

 

それでもその度になんとか歯を食いしばり、そして影になり日向になり支えてくださるみなさまの助けもあり、ここまで生き延びることができました。

 

まさに「生き延びる」「サバイブする」という表現がぴったりだと感じます。

 

それだけに、10周年は私にとって感慨深いものがあります。

 

「おれを変えたのは周年だ!」

 

わたしのふるさとを走る京浜急行の周年キャンペーン、、、。

わたしのふるさと「横須賀」を走る京浜急行の周年キャンペーン、、、。

 

 

全然関係ありませんが、この京浜急行の固定観念にとらわれない柔軟性はすごいと思います。これはまず地方では出ない発想ですね、、、。

 

 

10年のうちに、業務内容もかなり変遷して来ました。

 

 

一番最初に手がけた事業は「森のてらこや」。

月に一回というイベントスタイルで、毎月毎月実施してきた「森のようちえん」です。

 

 

その頃に参加してくれた子達は、今や中学生や高校生になっています。

すごく優しく、気遣いのできる人に育っているのがとても嬉しいですね。

詳しい内容はをかしや旧ブログをどうぞ!

http://gigax.jp/blog/wokasiya/categn2-165/

 

この子達が今や中高生。

 

そして真ん中の子は、今は五年生になったをかしや家の長男です。

時の経つのは早い!

 

 

その後をかしやの看板事業である「しまなみインタープリター講座」を立ち上げました。

 

この事業は現在まで続いておりOBOGは全国に160人以上、昨年は出張編として遠く山形や愛知でも実施しました。

 

しまプリ風景

島プリ体験2

 

開業当初は自然体験やエコツアーなど「自然体験系」の仕事が多かったのですが、婚活イベントや地域活性化プログムなどが増え、そして研修が増えていきました。今では自然体験よりも、研修が主なコンテンツになっています。

 

特にここ数年は自然だけではない、ジオパークや歴史、まちなみなどのガイド養成研修に加え、企業研修や企画研修、ファシリテーションの仕事が増えて来ました。

 

少しづつ、仕事の範囲が広がっていき、それに伴いさまざまな場所に呼んでいただけるようになりました。

 

現在では四国全域はもちろん、中国地方や九州からもお声がけいただいています。

 

本当にありがたいことです。

 

萩城下町でのガイド研修風景

幕末ロマンあふれる萩城下町でのガイド研修風景

 

 

私たちはこれからも、状況やニーズに合わせて業務内容を変化させる柔軟性を持ち、多くの場所で多くの方のお役に立ちたいと思っています。

 

そして同時に大事なことは、私たちをかしやの専門家としてのベースは「自然体験型環境教育」であるということです。

 

自然体験の仕事は少なくなり、屋内で行う研修やファシリテーションも増えて来ましたが、私たちのベースはあくまで「自然」や「環境」や「アウトドア」に根ざしたものです。

 

 

ホームページにも掲げていますが、私たちをかしやの経営理念

 

「私たちは、自然体験と対話を通じて、人と人、人と自然をつなぐコミュニケーションコンサルタントです。自然への畏敬の念を持ち、自分の頭で考え、判断、行動できる人を育むことを使命とします。」

 

というもの。

 

異常気象が日常になり、災害が頻発するいまだからこそ、「自然から学ぶ」というスタンスや「畏敬の念」を忘れてはいけないと思っています。

 

 

私たちは、次の10年をめざしてこれからも活動を続けていきます。

今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

伊万里インタープリター研修

 

2018年09月06日