さらば小値賀島。
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
昨日のブログでも書きましたが、一昨日から五島列島の小値賀島(おぢかじま)に行っていました。
いまは島を離れ、帰りの新幹線の中でこれを書いています。
昨日の午後は、とても興味深い場所を訪れました。
小値賀島で唯一の印刷所「晋弘舎活版印刷所(しんこうしゃかっぱんいんさつしょ)」さんです。
印刷所といっても、ただの印刷所ではありません。
約5世紀前にドイツのグーテンベルグによって発明された「活版印刷(かっぱんいんさつ)」を専門に扱う印刷所さんです。小値賀島唯一の印刷所として、100年の歴史があるそうです。
PCとプリンタが家庭にあるのが当たり前になり、ネットプリントの普及している現代にあっても、かたくなに活版印刷にこだわっています。
手間とコストがかかり、経営的には大変であるのは間違いないのですが、20代の若き四代目である横山桃子さんは、
「こんな時代だからこそ求められる魅力が活版印刷にはあると信じ、娘である私も今、活字と向き合う毎日です。」
とHPに綴っています。
なんでも、県外の大学でデザインを学んだ後、両親の反対を押し切って島に戻り、跡を継がれたそうです。
若いのになんという気骨。素晴らしいですね。
ちなみに活版印刷については下記のとおり.これも晋弘舎さんのHPからの抜粋。
「鉛でできた膨大な量の活字が壁一面に並び、その中から原稿に合わせて一字ずつ拾っていきます。その作業を「文選(ぶんせん)」と言い、文選した活字を、活字より高さの低い「込めもの」で行間や字間を埋めていき、版を組みます。
版が出来上がるとようやく印刷です。活版印刷は凸面にインキをのせて、圧をかけて印刷します。そのため、印刷面には指で触れるとわかるくらいの凸凹が生まれます。
活版印刷の良さをひと言で言い表すことはとても難しいのですが、手間ひまかけてようやく印刷できたものには間違いなく美しい表情が宿っています。
5世紀の間、職人の智恵と技術に支えられ印刷の文化を守り繋いでいったもの、それが活版印刷です。」
ぜひぜひ、晋弘舎さんのHPを覗いてみてください。
HPもとても素敵です。
http://ojikappan.com/
さて、昨日の夜は、晋弘舎の横山桃子さんや、小値賀アイランドツーリズムのスタッフのみなさんと楽しい懇親会でした。みんなアツい思いを持っていて、とても楽しい時間となりました。
そして今日、島から帰ってきました。
風が強いため船が出るか怪しかったのですが、なんとか出港することができました。
港で、今回島をアテンドしてくれたお二人が最後まで見送ってくれたのが、本当に嬉しかった!
ありがとう、もっさん、むっちゃん!
そして出港してしばらくして沖に出ると、、、。
もうすごい揺れ!
立ってられないほど。
これはもはや遊園地のアトラクションレベルでした。
ということで、二泊三日の小値賀島の旅は終わったのでした。
離島はやっぱりいいですね。
今回「六島」という人口4人の島に泊まる予定だったのですが、悪天候でいけませんでした。
なのでいつの日か必ずリベンジしたいと思っています。
それではまた!