木こりの森体験ツアー
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
昨日のお仕事は「木こりの森体験ツアー」のガイドおよびコーディネートでした。
主催は松山の「新日本建設株式会社」さん。
新日本建設さんは、愛媛県産の材にこだわり、自社で森林を持ち、葉枯らし、天然乾燥をさせた材で家を作る、ホンモノの木の家をつくる建設会社です。
家づくりは、その土地の気候風土に合った材で作るのが一番。
日本にはかつて植林されたスギやヒノキがたくさんあり、すでに伐採時期に達しています。
その人工林を切って使うことが、家づくりはもちろん、森林環境や日本の林業のことを考えた時、とても大事なのです。
しかし現在、家を作るためには外国産の材が多く使われています。
主にコストの問題から、外材が多く使われてしまうのです。
それによって海外の森林が荒れてしまっている状況もあります。
(すべての外材が悪いわけではない)
そんな状況に真っ向から立ち向かっているのが新日本建設さん。
中間コストをカットするために自社で森林を管理し、「愛媛の木で作る家づくり」を実現させています。
なかなか素晴らしい取り組みだと思います。
さて、木こりの森体験ツアーについて。
新日本建設さんは、家の木がどこから来たのか?を知るためのツアーを実施しています。
それが「木こりの森体験ツアー」。
私は二年ほど前からツアーのガイドとコーディネートをお手伝いさせてもらっており、今回は三回目の実施でした。
参加者は主にファミリー層で、基本的なメニューとして、伐採を見学し植林をする、というのは決まっています。
そこに毎回、新しい体験を入れています。
今回の目玉は「ツリーハウス」。
木の上に家を作るのです!
ツアーは、松山と今治の界あたりにある、新日本建設さんの自社林で行いました。
松山からバスで出発し、森の入り口で下車。
そこから40分ほど山の道をトレッキングし、いよいよ会場に到着です。
森林を管理している日野さんから、森林についての説明や森にかける思いを聞いた後、さっそく伐採の見学です。
見事に倒すことができました。
これだけ大きな木を切り倒すと、すごい地響きがします。
感動モノです。
その後は、切り株やおがくずを実際に触ってみます。
触るとみんなびっくりします。
だって、すごく湿っているんです。
「サラサラなのかと思った」という感想がよく聞かれます。
そうじゃないんです。
だって生きている木ですから。
春の時期は、水をたくさんあげるのです。
そんなことを実際に体験します。
その後は、いよいよツリーハウスづくりと、ロープワークを駆使したブランコ作り。2班に分けての実施です。
遊具作りといっても、ロープワークをやって楽しめるのは大人なので、子ども達はロープで思いっきり遊びます!
縄跳びしたり、
綱引きしたり。
ロープ一本で大盛り上がり!
私はロープワークの担当だったのですが、同時進行で、新日本建設の工務部の皆さんがツリーハウス作りを指導し、1時間半ほどでツリーハウスが完成!
ロープで作ったブランコも取り付けます。
そして完成したツリーハウスがこちら。
なかなか素晴らしい出来栄えです。
そりゃそうです、作ったのは子ども達ですが、新日本建設の工務部の皆さんが、事前にしっかりキット化してくれているのですから。
プロの仕事です。
ロープで作ったブランコも大人気!
おおいに盛り上がっていました。
この後はお弁当を食べ、火おこしをして自分で起こした火で焼きマシュマロをし、最後に植林をしました。
天気も良く、参加者のみなさんは非常に満足して帰られた様子。
私としても、とても充実した1日となりました。
やはり私は林学か出身なので、森のことを伝えられるのは嬉しいのです。
これからも、いろんなやり方で森のことを伝えていこうと思っています。
そうそう、今週末からいよいよ「やまなみインタープリター講座」が始まります。山と森林にかかわるライフスタイルを学ぶこの講座、いろんな背景を持ったメンバーがぞくぞくと集まっています。
まだ定員に余裕がありますので、興味のある方はぜひどうぞ!
以上、木こりの森体験ツアーのレポートでした。