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ガイド連載記事「まち独自の魅力の見つけ方」

こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間です。

 

さて、いつの間にやらすっかり秋になりましたね。

秋といえば秋祭り!

 

私たちの集落では、10月に盛大な秋祭りが催されるので、すでに準備が始まっております。

今治独特の「継ぎ獅子」を披露するため、週に3回、練習に勤しんでおります。

 

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さて、以前からお伝えしていますが、私は観光系WEBサイトで毎月ガイド手法の連載をさせてもらっています。

 

連載タイトルは

「小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ 」

です。

 

毎月ガイドに必要な技術や心構えについてお伝えさせてもらっています。

そしてまた新しい記事が掲載されましたのでお知らせ。

 

今回の内容は

「~ステップ3 ガイドのためのフィールド調査 事前に確認しておきたい4つのポイントとは?~」

 

ガイドする際に必要なフィールド調査の視点をお伝えしています。

今回は「まち」がテーマなのですが、まちだけではなく自然でも歴史でも文化のガイドでも基本は同じ。

 

ぜひご覧くださいませ。

https://kankou-redesign.jp/pov/7537/

 

 

そして本ブログでは、連載第二回に当たる前回の記事を掲載したいと思います。

以下、よろしければどうぞご覧くださいませ。

 


連載 小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
じっくり歩いて、まちの魅力を探そう(愛媛県今治のまち)

 

観光まちづくりの現場の方が実践するための「ノウハウ」と「あり方、心構え」に関する連載記事です。知識ばかりでずっとしゃべっているガイドではなく、参加者がのびのびと楽しみながら、そのまちを好きになっていくためのガイド手法をお伝えしていきます。ガイドがどうやって参加者にまちを楽しんでもらうか。そのためにやるべきことはどのようなことかについて、12ステップで解説します。

 

 

みなさんこんにちは。愛媛県今治市を拠点に、ガイド活動やガイド養成研修を生業にしている菊間です。ガイド手法やガイドの心構えに関する本記事、2回目となる今回のテーマは「まち独自の魅力の見つけ方」です。どんなまちにもそのまち「ならでは」の魅力があります。その見つけ方を一緒に考えていきましょう。

十分な下見と調査

 

まちの魅力を見つけるために必要なことは、なんと言っても「下見」です。予備調査ですね。まずはまちを歩いてみましょう。そしてまちを見て、雰囲気を感じてみましょう。どのまちにもそのまち「ならでは」のことがあるはず。それを感じることが大切です。そのまちにしかないものは何か、よそと違ったところは何かを探っていきます。

 

この時一番わかりやすいのは「景観」、見た目です。まずはじっくり見て、特徴的な景観を探してみましょう。たとえば以下のような視点で見ると良いでしょう。

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~

このような視点を持って、まちをぶらぶらと歩いて見ましょう。まずは車でざっと流しても良いかもしれません。きっといろんなことが見えてくるはずです。私も以前、こんなことがありました。

 

愛媛県の宇和島市を訪れたときのことです。まずは車で市内に入ったのですが、走っているうちに不思議なことに気づきました。なぜか道がまっすぐではなく、曲がっていたり折れ曲がっていたりして、なかなか目的地にたどり着けないのです。

 

不思議に思って、まちの歴史をひもといてみて謎がとけました。宇和島は、現存12天守の一つ「宇和島城」を中心に築かれたまちです。(現存12天守とは江戸時代以前つくられたお城(天守)のこと)。そして宇和島城とその縄張り(敷地)は、築城の名手、藤堂高虎により築かれました。

 

特徴は、通常四角形の城の縄張りが、なんと五角形に設計されていること。これにより、攻め入る敵を混乱させ、迷わせる効果があります。四角形だと思い込んで迷ってしまうのです。城の縄張りが五角形なのは珍しく、有名なのは星型要塞として知られる函館の五稜郭くらいでしょう。

 

宇和島のまちは、その五角形の縄張りを元につくられています。だからどうしても迷ってしまうのです。今から400年以上前につくられた城の設計が、今のまちなみに反映されているってすごいことだと思いませんか?

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
国内に現存している12の天守のうちの一つである「宇和島城天守」 写真提供:宇和島市

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
新鮮な太刀魚を3枚におろし、竹に巻いて秘伝のタレをつけて焼いた宇和島名物「太刀魚の巻き焼き」。甘辛い香りが食欲をそそる 写真提供:宇和島市

五感を使って感じよう

 

そのまち「ならでは」の特徴は、景観だけに限りません。音を聞いたり、においを嗅いだり、あるいは名物料理を味わってみたり。「五感」をつかってまちをまるごと感じてみましょう。せせらぎや風鈴の音を聞けば、それだけで「涼」を感じるものです。五感の中でも特に、においや味覚は記憶に鮮明に残るので、うまくガイドに生かすことができればまちの良き思い出として残すことができます。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ ~ステップ2 まち独自の魅力の見つけ方~
四季折々の良さを探そう

その場所、その時「ならでは」を探そう

 

また、その場所ならではの特徴を探すのと同時に「その時」ならではを探すのも重要です。日本には美しい四季があります。その土地の自然とまちなみは、四季折々の姿で訪れる人を楽しませてくれます。

 

ガイドをする季節はいつでしょうか? 花の咲き誇る春? 日差しが眩しい夏? あるいは紅葉の美しい秋? それとも雪景色の冬でしょうか? 季節に応じて、その場所「ならでは」の良さがあるはずです。その季節を映し出す、そのまちの一番良いところを探してみましょう。他の場所とは違った良さを発見できることでしょう。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ

工夫と配慮で、雨の日も楽しく

 

そして、こうした大きな季節変化とは別に、日々の小さな変化や移ろいも気にしてみましょう。たとえば、雨の日なのか晴れの日なのか、風があるのかないのかによってもそのまちの魅力やその伝え方は変わってきます。多くの場合、雨のガイドツアーはガイドもお客さんもテンションが下がりがちですが、雨にふさわしいルートを選び、雨を生かしたツアー内容にすることで、晴れの日以上に楽しいツアーにすることも可能です。

 

日差しの向きや影も重要です。これはまた改めて詳しく伝えますが、優秀なガイドは日差しや影を常に意識しています。基本的な考え方としては、夏や暖かい季節はお客さんに影に入ってもらい、冬の寒い季節はお客さんが日向にいられるような気遣いをします。そしてお客さんが眩しくないように、自分が太陽に向かって、あるいは日差しを横から受ける向きに立ち位置をとります。太陽を背にするのは厳禁です、お客さんが眩しくなってしまいますから。

 

ということは、午前のツアーと午後のツアーではガイドの立ち位置は違うことになります。

 

このように、優秀なガイドは常に「その場所」「その時」ならではの魅力が伝わる場所やルートや向きをえらび、お客さんに配慮してガイドをしているのです。

それでもそのまちの魅力が見つからない時は……

 

このように具体的なポイントをあげても、どうしてもそのまち「ならでは」の魅力が見つからない、という場合もあるかもしれません。特に生まれ育ったり、自分の住んでいるまちの魅力は見つけられないかもしれません。これは意外とよくあることです。なぜならば、自分の身近な場所の魅力には、人はなかなか気づきにくいものだから。

 

私はいろんな場所に行ってガイドや研修をしています。すると、すぐにそのまち「ならでは」の魅力に気づくことができます。それは私が「よそ者」だからです。フレッシュな気持ちと視点を持ってまちを眺めるので、すぐにそのまち「ならでは」の魅力に気づくことができます。

 

しかし、地元の人に話を聞くとそのまちの良さが全然出てこないことがあります。それどころか「こんなまちのどこが良いのか?」と聞かれることすらあります。しかしこれは、そのまちに魅力がないのではなく、全てが「当たり前」になってしまっているだけです。そうでない人に意見を聞けば、きっとそのまちの魅力が見えてきます。

 

町おこしで必要な存在として「若者、ばか者、よそ者」が大事であるとよく言われます。フレッシュな視点を持ち、既成概念にとらわれない大胆な発想ができ、客観的に物事を見ることができる存在が必要、という意味です。もし自分のまちの魅力がわからなくなったら、そんな人たちに聞いてみると良いでしょう。外から来た観光客や移住者、若者、子どもなどに意見を聞いてみるのです。きっと自分たちが「当たり前」と思っていたモノ、コトの中にこそ、その場所ならではの宝が潜んでいることに気づくはずです。

 

また、いくつかの他のまちを見て、自分のまちと比べてみるのもよいかもしれません。外国に行ったり外国人と交流することでかえって日本のことが見えてくるように、よそのまちを見ることで自分のまちの魅力が見えてくることでしょう。

2018年09月19日

おかげさまで10周年を迎えることができました!!

みなさんこんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

いつの間にか夏が去り、めっきり秋めいて来ましたがいかがお過ごしでしょうか。

 

今年は本当に異常気象と災害が多いですね。
愛媛でも大変な被害があった7月豪雨にはじまり、つい先日の台風21号の襲来。

 

関西空港が海水に浸かるなんて、誰が予想できたでしょう?

関西方面の皆さんは大丈夫だったでしょうか?

 

そして今日は北海道で震度7の地震、、、。

 

なんだか、自然の猛威の前に、ただ立ち尽くすしかないような気持ちになります。
やはり、人間は自然にはかなわない。

 

謙虚になって、人間の活動が地球温暖化や異常気象に影響を与えてることを、そろそろ本気で考えた方が良いのではないでしょうか。

 

ともかく、どうか皆さんが無事でありますように。

 

 

 

さて、昨日9月5日をもちまして、私たちをかしやは設立10周年を迎えることができました。この場を借りてご報告いたします。

 

いやー、長かった。本当に長かった。

10年はやはり長いです。

 

私は10年前の2月、右も左もわからない愛媛にIターン移住者としてやって来ました。そして半年間の準備期間を経て、現在の一般社団法人のもととなる「よろず体験事務所をかしや」を立ち上げました。

 

個人事業として8年間経営し、2年前に現在の「一般社団法人をかしや」として法人化しました。

 

こう書くと簡単ですが、じっさいにはそれほど簡単ではありませんでした。なんせ、愛媛ではほとんど誰もやっていない業態なので、何度も何度も経営の危機がありました。

 

それでもその度になんとか歯を食いしばり、そして影になり日向になり支えてくださるみなさまの助けもあり、ここまで生き延びることができました。

 

まさに「生き延びる」「サバイブする」という表現がぴったりだと感じます。

 

それだけに、10周年は私にとって感慨深いものがあります。

 

「おれを変えたのは周年だ!」

 

わたしのふるさとを走る京浜急行の周年キャンペーン、、、。

わたしのふるさと「横須賀」を走る京浜急行の周年キャンペーン、、、。

 

 

全然関係ありませんが、この京浜急行の固定観念にとらわれない柔軟性はすごいと思います。これはまず地方では出ない発想ですね、、、。

 

 

10年のうちに、業務内容もかなり変遷して来ました。

 

 

一番最初に手がけた事業は「森のてらこや」。

月に一回というイベントスタイルで、毎月毎月実施してきた「森のようちえん」です。

 

 

その頃に参加してくれた子達は、今や中学生や高校生になっています。

すごく優しく、気遣いのできる人に育っているのがとても嬉しいですね。

詳しい内容はをかしや旧ブログをどうぞ!

http://gigax.jp/blog/wokasiya/categn2-165/

 

この子達が今や中高生。

 

そして真ん中の子は、今は五年生になったをかしや家の長男です。

時の経つのは早い!

 

 

その後をかしやの看板事業である「しまなみインタープリター講座」を立ち上げました。

 

この事業は現在まで続いておりOBOGは全国に160人以上、昨年は出張編として遠く山形や愛知でも実施しました。

 

しまプリ風景

島プリ体験2

 

開業当初は自然体験やエコツアーなど「自然体験系」の仕事が多かったのですが、婚活イベントや地域活性化プログムなどが増え、そして研修が増えていきました。今では自然体験よりも、研修が主なコンテンツになっています。

 

特にここ数年は自然だけではない、ジオパークや歴史、まちなみなどのガイド養成研修に加え、企業研修や企画研修、ファシリテーションの仕事が増えて来ました。

 

少しづつ、仕事の範囲が広がっていき、それに伴いさまざまな場所に呼んでいただけるようになりました。

 

現在では四国全域はもちろん、中国地方や九州からもお声がけいただいています。

 

本当にありがたいことです。

 

萩城下町でのガイド研修風景

幕末ロマンあふれる萩城下町でのガイド研修風景

 

 

私たちはこれからも、状況やニーズに合わせて業務内容を変化させる柔軟性を持ち、多くの場所で多くの方のお役に立ちたいと思っています。

 

そして同時に大事なことは、私たちをかしやの専門家としてのベースは「自然体験型環境教育」であるということです。

 

自然体験の仕事は少なくなり、屋内で行う研修やファシリテーションも増えて来ましたが、私たちのベースはあくまで「自然」や「環境」や「アウトドア」に根ざしたものです。

 

 

ホームページにも掲げていますが、私たちをかしやの経営理念

 

「私たちは、自然体験と対話を通じて、人と人、人と自然をつなぐコミュニケーションコンサルタントです。自然への畏敬の念を持ち、自分の頭で考え、判断、行動できる人を育むことを使命とします。」

 

というもの。

 

異常気象が日常になり、災害が頻発するいまだからこそ、「自然から学ぶ」というスタンスや「畏敬の念」を忘れてはいけないと思っています。

 

 

私たちは、次の10年をめざしてこれからも活動を続けていきます。

今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

伊万里インタープリター研修

 

2018年09月06日

をかしや夏レポート 自然体験&ガイド養成研修

残暑お見舞い申し上げます。 菊間たまです。
みなさまお元気でお過ごしですか。
 
昨日から二十四節気の 「処暑」
毎年感じますが、
お盆過ぎたら暑さがやわらぎ、秋の気配がぐっと増してきますね。
夜には秋の虫たちがコーラスを始め、
緑の“いが栗”がころころ落ちてるのを見つける。
団体で渡りの準備しているようなツバメたち。
秋の風の匂いが待ち遠しくなる。
みなさんはどんな秋の気配を感じますか^^?
 
といっても、日中はまだまだ陽射しが強いですね。
熱中症にもまだまだ気をつけてくださいね。
 
さて、本年の夏のプログラム、終了いたしました。
ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!
 
今年は、主催事業は、
「鈍川渓谷シャワートレッキング」
「夜の海の宝探し いのちの輝き ウミホタル」を実施しました。
 
川も海も、やっぱり自然は奥深く美しい。
その中で、新たな世界を見つけたみなさん。
何度やってても、こちらも新鮮な発見に満ちた日々でした^^。
 
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「シャワトレをきっかけに、愛媛の自然を満喫しています」
と、いただいたうれしいメッセージ。
自然の懐で、家族と過ごす喜びを見つけていただけました^^。

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「夜の海の宝探し」では、次々出会ういろんなカニや生き物に驚き^^。
小さな虫も苦手だった子が、カニを自分でつかめるようになりました。
親御さんもびっくり。
“自然と友だちになれる”ドラマの2時間でした。
 
また、海では、7月の豪雨のため、
ウミホタルが激減するという事態が発生していました。
わずかに数匹のウミホタルに会うことができましたが、
彼らの青い光は、本当に懸命に生きる大切な「いのちの輝き」
命を繋ぎ、また戻ってきてくれることを願いました。
 
 
また、今年は夏休み前半、環境マイスターとして、
さまざまな団体さんの自然体験プログラムをオーダーいただきました。
今治市内、新居浜市内の愛護班さんの活動。
今治市たんぽぽ幼稚園さんのお泊り保育の中での活動。
東温市上林小学校さんの夏のキャンプでの活動。
 
鈍川渓谷や、竜岡・蒼社川上流の森のともだち農園さんのフィールド、
皿が嶺の上林森林公園 と、いろんな場所で、
自然を感じ関心を高められるよう、プログラムを実施させていただきました。
 
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お泊り保育の翌日、園児さんが書いた絵日記には、
川へ入ったり、つるブランコで遊んだり、
プログラムで遊んだ自然との思い出がいーっぱいあふれ出てきたそうです。
先生方がビックリして喜んでおられたそうです^^。
 
リアルな自然との体験、心と体でめいっぱい感じられたからだと思います。
子どもたちと自然は、きっかけを通して磁石みたいにビビッと結びつくのです^^。
そして、電気のように、自然からのエネルギーが心と体に、ぎゅーん!と通るのですね。もちろん大人もですけどね。
 
素直でかわいい子どもたちと出会えて、私にとってもうれしいお仕事がいっぱいでした。
 
 
毎年お声掛けいただいている、
今治じばさんセンターさんの「バリバリものづくりおもしろフェスタ」にて
「水軍のびゅんびゅん弓矢づくり」も実施させていただきました。
毎年人気をいただきありがたいことです^^。
参加してくださったみなさん、朝早くから並んでいただきありがとうございました。
竹の弓矢と、弓矢筒(檀紙で作る袋)をじっくり作製しました。
みなさんのオリジナリティに感動しました!

 
 
貸切釣りプログラム。代表理事マロの愛する領域です^^。
こちらはすでに熱いレポートが上がっております。
 
 
また、代表理事マロ、ガイド養成等のお仕事も多数いただいていました。

河原学園さん 「観光系専門学校生のためのガイド&企画研修」
東温市にてガイドと企画の研修。古民家と地域をフィールドにした3日間の実践研修でした。
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山口県萩市「萩ジオガイド養成講座」
~「知識を伝える」から「感動が伝わる」へ~ 8月と10月の3日間で講座を実施しています。
これまでもいろんな県でガイド養成講座に携わらせていただいてますが、
参加したガイドさんたち、目から鱗が落ちて「しゃべるだけではダメだ!」と、
講座をきっかけにガイド法の改善に意欲的に変わっていかれるそうです。
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愛媛県東予地方局「TOYO歴史文化資源ガイド」養成講座
東予地域の産業遺産、歴史文化及び伝統産業等の地域資源を学び、
情報発信や観光ガイドなどを担う若い人材を育成するための講座。高校生たちが集い、学び合います。
今治城にて、若い豊かな感性で感じたことを、体験を通じて伝えるガイド法(インタープリテーション)を実践練習しました。
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6月には、吉備中央町「日本版DMOスタッフのためのガイド&企画研修」にも行かせていただきました。
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佐賀県伊万里市、広島県三原市など、これまでいろんな県で、みんながハッピーになるための、ガイド養成研修に携わらせていただいています。
 
すでに過去ブログにもありますが、
「観光Re:デザイン」という観光系のWEBサイトにて、ガイド技術、インタープリテーションに関する記事を6月より連載させていただいています。
タイトルは、「小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ」
読みやすいと思いますのでよかったら覗いてみてください^^。
 
 
そしてそして、
「愛媛県中小企業家同友会 リーダーシップ研修」
7月から4回シリーズの研修講師をさせていただいておりました。
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研修目的は、「ファシリテーションを学び、主体性と個性を引き出せるリーダーになる」
ファシリテーション初めて体験のみなさん、
とても生き生きとされていたそうです^^。
 
 
 
あんなことやったな~こんなことやったな~ と思い出しながら書いていたら、
長い長いレポートになってしまいました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました^^!
 
夏ももう少し。
どうぞお元気で楽しく過ごしてくださいね。

2018年08月24日

しまなみ海道にて、貸切釣りガイドツアー。

こんばんは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

昨日は貸切釣りガイドツアーでした。

をかしやは、普段は釣りのプログラムはやっていないのですが、オーダーがあればいつでも承っています。

去年の夏休みも二件ほど釣りガイドをしました。

 

あまり知られていないのですが、私たちをかしやは釣りだけではなく、オーダーしていただければほとんどなんでもやるのです。

 

さて、今回の釣りガイドのお客様は9年来の友人である「ガビーさん」ご一家。

 

をかしやは2009年から2011年にかけて三年間、「いまばり湯ノ浦ハイツ」というホテルで夏休みの自然体験プログラムを実施していました。その最初の年、2009年のプログラムに参加してくださったのがガビーさんご一家で、それ以来のお付き合いになります。

 

その時の記事はこちら

 

このブログ記事の中でガビーさんに抱っこされて蜘蛛の巣をくぐっているのが、今は高校2年生になった長男のショーゴ君。うーん、時の経つのは早いものです。

 

ガビーさんと小さいショーゴくん

 

ガビーさんご一家は関東在住なのですが、毎年毎年30年以上も夏休みに今治に遊びに来られています。

 

小学生の頃から毎年来ているので、今治の自然やその変化にもすごく詳しいです。特に趣味であるクワガタの生態に関してはすごいものがあり、ブログで情報発信もしてくださっています。

 

そしてガビーさんご一家はとても素敵なご家族で、以前お父様にこんなお話を伺ったことがあります。

 

「世の中には、休みには外国に行ったりする方もいらっしゃるけど、ここに毎年来て、一週間くらい滞在して、のんびりして夕方にテニスする。そういうのが私たちにとって最高の贅沢なんです。」

 

なんて優雅な時間の過ごし方。大人です。欧米人の休暇みたいです。

その時の記事がこちら。ガビーさんとの衝撃の出会いの様子も綴ってあります!

 

2010年の写真。うーむ、二人とも若い!!

 

 

さて、そんなお馴染みのガビーさんご一家を釣りにご案内しました。

去年に引き続いてのご用命です。

 

夏のしまなみエリアは暑すぎて条件的にキビシイ場合も多いのですが、一週間ほど前に予備調査を行い、一番良いと思われるとある島に釣り場を決定しました。

 

 

その時のこと。いろんな場所や仕掛けを試したのですが、その一環としてサビキ釣りで釣れた小魚を生き餌にして放り込んでおきました。

 

運とタイミングが良ければ大物がかかることがあるのです。

 

そしてその時がやって来ました!竿につけてあった鈴がリンリンなり、竿先が強烈に引き込まれます!!

 

「よっしゃー!」と竿をとり、やり取り開始です。強烈な引きで、糸がどんどん引き出されていきます。

こういう時には無理にあげようとせず、ある程度魚を走らせて弱らせるのがコツです。

 

しかしいくら時間が経ってもこの魚は一向に弱った気配を見せません。

少しづつ糸を巻いてもすぐに引き出され、一進一退の攻防が続きます。

私の釣り人生の中でも、間違いなく最大級の大物です。タイか、ヒラメか、青物か。

 

期待に胸が膨らみます。

 

そしてファイト開始から30分がたち、ようやく魚が浮いて来ました。

白い巨大な魚体が見えます!

 

「でかい!タイか!!」

 

少しづつ寄せて来て、いよいよ魚の姿があらわになります。

でかい!1メートルくらいあります。

そして、その姿は座布団のよう!

 

「ヒラメか!」

 

・・・・しかし、どうも様子が違います。

なんかひらひらしてる・・・。

そして形が普通の魚っぽくない。広い。

・・・その正体はこいつでした。

 

巨大なエイ・・・

巨大なエイ・・・

 

エイかよ!!!

 

この時のがっかり感ときたらありません。

エイやサメなどの軟骨魚類は食べられないこともありませんが、アンモニア臭があり、美味しくないのです、、、。

第一重すぎであげられないし・・・。

 

結局そのままリリースし、海にお帰りいただきました。

 

渡船の都合で2時間しかいられないのに、巨大エイに30分も取られてしまった、、、。

無念。

 

なんだチミは・・・。

なんだチミは・・・。

 

 

とまあ、下見でこんなこともあったのですが、気を取り直して本番です。

今日は大物が釣れることを信じて。自然豊かなしまなみに来たからには、ぜひ大物を釣っていただきたい。

 

港から船に乗り、みんなで島を目指します。

 

イルカ船に乗って

船に乗って島へ。

 

 

船からはしまなみ海道がよく見えます。

いつ見てもしまなみは美しい。

 

 

美しき しまなみ海道

 

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そしていよいよ島に上陸。釣り場である波止(防波堤)へ急ぎます。

波止についたら釣り開始!

 

しまなみを眺めながらの釣りはロケーションもよく、気分最高です。

 

しまなみ海道を眺めながら

しまなみ海道を眺めながら

 

しまなみの海は潮がとても早く、刻一刻と変化します。

潮の流れや動きが見る見るうちに変わっていくのです。

そして魚たちの動きも潮によって変わります。

 

この日の潮は若潮。

釣り初めから2時間ほどで干潮を迎え、午後はどんどん潮が満ちてくるパターン。

どのタイミングで釣れるかは、やって見なければわかりません。

 

最初はあまり釣れなかったのですが、1時間した頃からポツポツと釣れ始めました。

干潮に近づいて潮が動かなくなってから釣れるパターンです。

 

この釣り場には、どこにでも群れているスズメダイはあまり多くなく、メバルがとても多い。

そのほかにもアジやベラの仲間、ホゴ(カサゴ)やグレ(メジナ)なんかもポツポツ釣れます。

 

その釣れたアジを餌にしてやはり投げ込んで見ることにしました。

大物はくるでしょうか?

 

 

しばらくしてまたその時はやって来ました。

ガビーさんの竿が海に引き込まれそうになっています!

 

「キター!!!」

私は竿に猛然とダッシュし、なんとか海に落ちる前に確保することができました。

態勢を整えてガビーさんに渡します。そしてファイト開始!

 

ガビーさんの竿から糸が勢いよく引き出されています。

こういう時は竿を立て、竿の弾力を使って魚の引きを吸収します。

竿をのされて(倒されて)糸が一直線になったらすぐに糸は切れてしまうのです。

 

ドラグ(糸出し装置)は、魚が強く引いた時にジリジリと出るくらいにしておいて、魚をしばらく走らせます。

 

そして引きが弱まった時に竿をじわーっと持ち上げ、竿を下げながらその分を巻き取ります。

これをポンピングと言います。釣りの基本的な技術の一つです。

 

※ただし、ポンピングには釣り糸のテンションが変化するのでバレやすい(はずれやすい)という弱点もあるようです。なので釣り具も釣り糸も進化している現代では竿を一定の角度で保ち、魚の引きが弱った時だけ巻くという「クレーン巻き」という方法が主流になっている模様。

 

ガビーさんにそんなことをお伝えしながらやり取りを見守ります。

糸がジージーと音を立てて出ていきます。かなりの大物!

その後しばらくやりとりしたのですが、、、残念ながらバレて(はずれて)しまいました。

 

あの魚はなんだったんだろう?

かなりの引きでした。

 

そうこうしていると、私の竿も大きなアタリが!!

すぐに竿を取りファイト開始。

それほど大きくはないのですが、ゴンゴンとよく首を振ります。

 

「タイか?」

 

期待に胸踊ります。

やりとししつつ順調に糸をまき魚を寄せます

そして魚体が見えました!

「白い、タイか!?」

 

しかし、またなんか違う・・・。

なんかくねくねしてるし。

 

さらに糸を巻いて、タモ網を使って無事ランディング。

その魚がこいつでした。

 

サメ

 

「サメかよ!!!」

「また軟骨魚類かよ!」

 

もう笑うしかないですね・・・。サメも笑ってるよ・・・。

もちろん、この後サメさんには海におかえりいただきました。

※この写真だと小さく見えますが、このサメ60㎝以上あります。

 

 

これに前後してもう一回かかったのですが、残念ながらそれもバレてしまいました。

 

バレてはしまったものの、3連発での、大物の到来に興奮しっぱなし!!

しまなみの海には大物とロマンがいっぱいです!!

 

 

その後も適宜休憩をしながら釣りを続けました。

午後からは潮が満ちて来て、目の前の海が次第に川のような流れになっていきます。

 

潮のタイミングによって、さっきまで全く釣れなかったのが急に釣れ出したり、また釣れなくなったりします。

海は不思議です。

 

dav

 

結局船の時間である16時まで釣りをして、この島を後にしました。

魚は釣れたり釣れなかったりを繰り返しつつも、30数匹を上げることができました。

 

本日の釣果

本日の釣果

 

最後に、港でみんなで記念写真を取りました。

日差しがめちゃ眩しくて、みな険しい顔になっております。

ちなみに一番背が高い黒い服の人は、高校二年生になったショーゴ君です。

 

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このようにして、しまなみのアツい1日は終了しました。

昔からの友人を、このようにご案内できるのはガイド冥利につきます。

 

ガビーさん、お父さん、ショーゴ君、カンタ君、ありがとうございました。

またぜひ、一緒に釣りに行きましょう!

 

 

以上貸切釣りガイドツアーのレポートでした。

皆さんもいかがですか?

 

2018年08月08日

夏はシャワトレ!鈍川渓谷シャワートレッキング。

こんばんは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

今年は大雨が降ったり台風が来たりしてなかなか実施できませんでしたが、先日ようやくシャワートレッキングを実施できましたのでレポートしたいと思います。

 

今年初のお客様はN様。お父さんと小学一年生の息子さんと二人でのご参加です。

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シャワートレッキングは美しい渓流をさかのぼっていく体験です。

 

川底には滑りやすいところと滑りにくいところがあります。

最初はわかりにくいのですが、基本的には「白く見えるところ」を踏むと滑りません。

 

白いところは砂、そして茶色や緑に見えるところは石についたコケで、ここを踏むと滑ります。

 

そんなことをレクチャーしながら、川をさかのぼって行きます。

 

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難所では親子力を合わせ、どんどん進みます。

 

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鈍川渓谷は基本的にそれほど水は多くないのですが、時には深い場所もあり、そういう場所ではのんびり泳ぐこともできます。

 

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澄んだ水がほんとうに美しい。

 

 

そうかと思うと浅瀬があり、そんな場所にはカジカガエルのオタマジャクシがいたりします。それをじっと眺めたり。

 

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川の様子は刻一刻と変わります。

時には難所も現れます。

 

大人でもビビっちゃうような激しい滝もあるのです!

そしてそこに挑戦するのです!!

 

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難所を超えでガッツポーズ!!

 

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小1のTくんも負けてはいません。

激流、難関にチャレンジです!

 

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そして難関を超えてガッツポーズ!!!

 

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そのようにしてどんどん進み、神秘的な場所へと歩を進めます。

ここは私たちが「主の淵(ヌシのふち)」と読んでいる場所。

 

淵とは周りに比べ深くなっている場所ですが、ここは川の両側にそそりたった崖があり、すごく神秘的な雰囲気がある場所です。

 

私たちはここの主様に祈りを捧げ、それから静かに進むようにしています。

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無事に淵を超え、ゴールに向けてガンガン進みます。

この頃になると、川底の様子や川の歩き方を体で覚えているため、滑りやすい川も何の問題もなく歩けるようになっています。

子どもも大人も、初めとは別人のようにたくましくなっています。

 

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こんな感じで2時間のシャワートレッキングは終了しました。

とても気持ちよく、清々しいい時間でした。

 

でもそれだけではなく、たったの2時間で、大人もこどももまるっきり別人のように動きが変わっているのです。

多分ご本人たちは気づいてないと思うのですが、全く動きが違います。

 

どうやら自然から学べることは、予想以上に大きいようです。

 

 

 

いかがでしたか?

楽しく、涼しく、気持ちよく、そして「生きる力」が知らず知らずのうちに身につくシャワートレッッキング。

 

この夏のオススメです!!

 

シャワートレッキングは、この夏あと4回実施です!!!

 

妙なる自然を感じよう。をかしや2018夏休みプログラム!

2018年08月07日

連載記事「ガイドはできるだけしゃべらず、体験を通じて伝えよう。」

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

暑い日が続きますが、みなさま、いかがおすごしでしょうか?

 

先週は台風12号の襲来で、しかも東からやってくるというパターンでヒヤヒヤしましたが、今回はどこも大した被害はなく、ほっと一安心です。

 

異常な暑さが続きますので、熱中症にはくれぐれもお気をつけて。

そしてせっかくの夏ですので、海や川に出かけてやぜひ夏を満喫しましょう!

 

しまプリ風景

 

 

さて、先月より「観光Re:デザイン」という観光系のWEBサイトにて、ガイド技術、インタープリテーションに関する連載記事を書かせてもらっていることは以前お伝えしました。

 

連載タイトルは

「小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ 」

 

 

そして先日、新しい記事が掲載されました。今回のテーマは「まち独自の魅力のみつけかた」

 

どこの地域にでもその地域「ならでは」の魅力があります。

しかし、地元であればあるほどその良さは見つけにくいものです。

そんなときにどうしたら良いか?とうことを書きました。

 

こちらでご覧になれますので、よろしければぜひご覧ください。

 

 

そして本ブログでは、先月の記事を掲載してみたいと思います。

連載第一回目の記事です。どうぞお楽しみください。

 

 

連載 小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1

菊間彰一般社団法人をかしや代表理事

2018.06.26

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1
まちの印象は、ガイドさんで決まります!

 

 観光まちづくりの現場の方が実践するための「ノウハウ」と「あり方、心構え」に関する連載記事です。知識ばかりでずっとしゃべっているガイドではなく、参加者がのびのびと楽しみながら、そのまちを好きになっていくためのガイド手法をお伝えしていきます。ガイドがどうやって参加者にまちを楽しんでもらうか。そのためにやるべきことはどのようなことかについて、12ステップで解説します。

はじめに 〜目指すべきガイド像〜

 

みなさんこんにちは、はじめまして。愛媛県今治市を拠点に、自然やまちなみや歴史、文化などさまざまな分野のガイド活動や、ガイド養成研修を生業にしている菊間と申します。今回より12回にわたって、ガイド手法やガイドの心構えに関する記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

なお、私がお伝えするガイド法は、よくある「しゃべり倒す」ガイドではなく、大人も子どもも、自然やまちなみや文化や歴史にまったく興味のない人も楽しめる、非常に応用範囲の広い方法です。初めて聞くこと、目からウロコのことなどもあるかと思います。できるだけわかりやすく、具体例をまじえて紹介していきますので、どうぞゆるりとお付き合いください。

 まちの印象は、ガイドさんで決まる!

みなさんはどこかのまちでガイドさんに案内してもらったことはありますか?

 

初めて訪れたまちで、気さくで優秀なガイドさんに出会えるのはとてもラッキーなことです。全然知らなかったまちの歴史や面白いエピソード、オススメの場所やおいしい食べ物など、そのまちの魅力をコンパクトに伝えてくれるでしょう。その出会いによってあなたはきっとその町のことを「好き」になるはずです。優れたガイドさんは、今まで知らなかった新しい世界の扉を開いてくれます。

 

では反対に、こんな経験はないでしょうか? あるまちに行って、ガイドさんをお願いしたとします。

 

そのガイドさんはとても詳しくなんでも知っています。そしてまちの歴史やまちゆかりの偉人のことなどを、こと細かに立板に水のごとく話し続けます。細かい年号や人物の名前がポンポン飛び出しますが、そのまちに初めて来たあなたにはまったくなんのことだかわかりません。

 

おまけにちっとも面白くないのですが、なかなかそうも言えず「はあそうですか・・・。」などと相槌を打つのが精いっぱい。そしてあふれる情報でお腹いっぱい、何も記憶に残りません。ガイドはあなたの気持ちなどおかまいナシで、いつまでも気持ちよさそうにしゃべり続けています。参加者は辟易して曲がり角を曲がるたびに一人減り、二人減り、最後にはほとんど誰もいなくなっています。しかし、ガイドは参加者の様子など気にとめる様子もなく、ひたすらしゃべり続け・・・。

 

これは、観光地で実によくある光景です。「ガイドあるある」といっても良いでしょう。ガイド自身が「知識が命」「伝えなければならない」と思い込んでしまうとついついしゃべりすぎてしまうのです。しかし、参加したみなさんはどのように感じるでしょうか? まちを訪れる多くの人は、お勉強をしに来ているわけではありません。それなのに知識や情報を押し付けられたら、おそらくうんざりしてしまうことでしょう。

 

場合によっては、そのまちのことを嫌いになってしまい「二度と来るもんか!」と思ってしまうかもしれません。

 

このように、ガイドの質によってまちの印象はガラリとかわってしまいます。そしてこれは観光にかかわる上でとても大切なことです。お客さんがそのまちを好きになるのも嫌いになるのもガイド次第、というわけです。であれば、お客さんも自分もハッピーになる、そんなガイドを目指しましょう。そしてお客さんがまちのファンになり、リピーターになってくれることでまちも潤う。本連載では、そんな好循環を生み出せるようなガイド術をお伝えしていこうと思います。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1
雰囲気の良いガイドを目指しましょう!

 

できるだけしゃべらず、「体験」を通じて伝えよう 

では具体的にはどのようなガイドになれば良いのでしょうか? 何をどのように伝えていけば良いのでしょうか? それには二つの大事なポイントがあります。

 

1.できるだけしゃべらない 〜「盛る」のではなく「削ぐ」ことを考える〜

 

ガイドというと、とにかくなんでも知っていて、聞けば全て答えてくれる人、というイメージがあるかもしれません。しかしほんとうは、全てを知らなくても優れたガイドになることはできるのです。もちろん知っているに越したことはありませんが、それよりもっと大事なことがあります。それは「できるだけしゃべらない」ということです。

 

 「しゃべる」という行為は、実はお客さんが自由に見たり、聞いたり、感じたりする時間を奪うことです。これはとても重要なことなので覚えておいてくださいガイドがしゃべっている間は、お客さんが主体ではなくガイドが主体になってしまいます。だからガイドがしゃべる内容は、お客さんの時間を奪ってでも伝えなければならないことに限るべきです。そしてそれほどまでに重要なことはさほど多くはないはずです。

 

少なくとも人物の名前や年号や、植物や地質の名前などに、そこまで価値があるとは思えません。

 

以上の理由から、ガイドが伝える内容は、徹底的に削ぎ落とす必要があります。そのまちやその場所、その時「ならでは」の、かつ本質的な内容のみに絞り込むべきです。とかくガイドは多くのことを伝えたがりますが、それは逆効果です。多すぎる情報は、決して伝わることはありません。「盛るのではなく、削ぐ」。これが、良いガイドになるための第一のポイントです。

 

2.「体験」を通じて伝える

 

もう一点は、そうして絞り込んだ情報をただしゃべるのではなく「体験」を通じて伝える、ということです。参加者自身が見たり、聞いたり、触ったり、感じたりして、自らの体験を通じて理解する、そういうガイド手法を用いるのです。現段階では意味がよくわからないかもしれませんが、今はそれでかまいません。一般的にガイドさんは知識を重視しがちですが、積みあげた知識や情報がまったく通用しないパターンも存在します。

 

例えばまちなみや自然や歴史にまったく興味のない人や、子どもグループや親子連れがお客さんの場合です。こういった場合は、知識ではなく誰もが楽しめる「楽しい体験」や「素敵な時間」を提供することが大切です。そしてまちなみや自然や歴史の魅力を、体験を通じて楽しく伝えるには、知識だけではない専門的な「伝え方」を身に付ける必要があります。これが第二のポイントです。

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1
体験の一例、空の広さを感じるために、参加者自身が寝ころがって空を見上げています

 

武蔵と小次郎 〜「知識」という名の大剣を振りかざすのではなく、「知識」と「伝え方」の二刀流でいこう

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1
佐々木小次郎(左)と宮本武蔵(右) ©下関市観光政策課

 最後に、これから私たちが目指すガイド像についての例え話をしましょう。私が研修でよく使う話に「武蔵と小次郎」があります。みなさんは、かつて巌流島で戦った二人の剣豪「宮本武蔵」と「佐々木小次郎」をご存知でしょうか? 宮本武蔵は「二天一流」という流派で二本の刀を使います。いわゆる二刀流です。それに対し佐々木小次郎は「巌流(がんりゅう)」という流派で、1mにも及ぶ長大な剣を使って戦ったといわれています(諸説あり)。

 

これをガイドに置き換えてみましょう。従来の知識伝達型のガイドさんは「佐々木小次郎」です。積み上げた知識や情報という一本の大きな刀を使います。しかしこれでは、先に挙げたような状況に対応できません。どんなに積み上げ研ぎ上げた知識という名の「大剣」をもってしても、興味のない人や子ども達には通用しないのです。

 

これに対して私たちが目指すのは「宮本武蔵」です。「知識」という刀に加え、体験を通じて伝える「伝え方」というもう一振りの刀を使い、どんな人にもその場所の魅力を伝えていきます。二刀流で戦うことでどんなお客さんが来ても満足してもらうことができるのです。この場合「知識」は相手のニーズと必要性に応じて小出しにする「引き出し」であり、知識を全面に出すことはありません。そのためガイドも「全てを知らなければいけない、伝えなければいけない」というプレッシャーから解放されることになります。

 

ただし、体験を通じて伝える手法は、知識を積み重ねる今までのやり方の延長線上にはありません。これから学ぶことは、今まで振ったことのない新しい刀の振り方を覚えることにほかならないのです。それは多くの人にとって初めてのことで、時に難しく感じることもあるかもしれません。しかし、もしその刀を上手に振ることができるようになれば、興味のない人が来ても、子どもが来ても、親子連れのグループの中にカップルがいても恐れる必要はありません。どんな相手にも満足していただける、まさに「天下無双」のガイドになれることでしょう。

 

そんなガイドを目指して、これから一年間一緒に学んでいきましょう。

2018年08月02日

妙なる自然を感じよう。をかしや2018夏休みプログラム!

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事マロこと菊間彰です。

 

このたび7月の大雨災害により、被害を受けられたみなさまには心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早く、安心した暮らしができますように、心からお祈り申し上げます。

 

あの大雨の日、幸いなことに、をかしやのある鍋地地域はでそれほど大きな被害はありませんでした。しかし、やはり自然の力を痛感しました。

 

をかしやは築100年古民家に住んでおり、すぐ裏は山に面しています。

崩れることはなかったのですが、雨の水と山からの水を排水しきれず、古井戸の水位が上がり水があふれ、ほんの少しですが床下に水がたまりました。

 

自然の力はやはりすごいです。人間はとても敵いません。

 

私たちは家の周囲あちこちに溝を掘って、排水作業を行いました。

土壁に少し穴を開け床下の水を排水し、床下に潜ってタオルで水をぬぐって乾かしました。

 

古民家はあちこちに穴が空いてたりするので(汗)、こういう時どうにでも対応できますね・・・。

 

そうしてなんとか事なきを得ることができました。

ありがたい事です。

 

今回の大雨で改めて痛感しましたが、人は自然にかないません。

自然は優しく、美しくもありますが、時に人に牙を向きます。

優しいだけでなく恐ろしく残酷なもの、それが自然。

 

ただ、自然は誰に対しても平等です。平等に優しく、平等に厳しい。

私たちはそこから学び「知恵」を身に付けることができます。

そして私たち東洋人には「畏敬の念」が生まれるのだと思います。

 

自然のようすが毎年変わり、地球規模で気候がどんどん変わってきているようです。“これまでと違う”ことが増えてきています。
だからこそ、自然から離れたり、敵視して憎むのではなく、よりいっそう自然をよく観て感じて、知って、考えることが
必要なのではないかと思います。

 

 

 

さて、夏休み目前です。夏のプログラムをご案内します。

2018年の 夏休み自然体験プログラム

 
「妙なる自然 を 見つけに行こう!」
 
川に、海に、自然とおもいきり遊んで学べるプログラム。
夏休みの冒険、思い出作りはおまかせください。
自然の神秘を、一緒に見つけにいきましょう。
 
おもな舞台は をかしやの地元、愛媛県今治市玉川町にある鈍川渓谷。
「奥道後玉川県立自然公園」に属し、
「二十一世紀に残したい四国の自然100選」に第2位で入選したほどの名勝地です。
 
昨年9月の台風により、川の中はずいぶんと様変わりしました。
まるでちがう川みたいです。
流れが変わったり、大きな大きな石が、無くなっていたり。
水深が浅くなったところも。
両岸を見ると、苔が洗い流された岩、流れてきた根や枝が引っかかったままの木。あんなところまで水が来たのかと驚きを隠せません。
しかし、流れてきた白砂や、洗われた白い岩により、
流れる水は以前にも増して、どこまでもクリスタルブルー、エメラルドグリーンです。
小さな生き物たちは今年も元気に、川で、山で、命をつないでいます。
 
自然は奥深いです。
去年までシャワトレに来られた方も、また渓谷の新たな顔に会いに来てください。
 
海のプログラムでは、今治市桜井エリアの白砂青松の砂浜が舞台です。

2018夏チラシ修正版-2

 

 【小学生以上大人まで対象】
★鈍川シャワトレ!
「鈍川渓谷シャワートレッキング」 7/29(日)~ 全6回 日程は下記へ


 【3歳以上大人まで対象】
★夜の海の宝探し いのちの輝き ウミホタル 8/12(日)

過去の夏休みの自然体験プログラムのようすはこちら旧ブログへ

2017年のようすは、本ブログとfacebookページをご覧ください^^

シャワトレのポーズ2

 ★シャワトレ!
「鈍川渓谷シャワートレッキング」

親子シャワトレ

鈍川渓谷の清流の中をさかのぼっていく夏の冒険!
 
水の中を歩いたり、泳いだり、川の自然と涼しさを満喫!
キラキラ水しぶきをあびながら、川の爽やかトレッキング。
だから「シャワトレ」
ちょっとドキドキ、スリリングなポイントも、力を合わせて乗り越えよう!
この夏チャレンジしてみませんか!
 
毎年大好評です。
 
日程:

7月
29日(日)
8月
4日(土)
8日(水)
11日(土)
12日(日)
15日(水)

※別日程希望の際はご相談ください
 
時 間:13:00~2時間程度
集 合:今治市玉川町鈍川渓谷 ふれあいの森森林館 発着
対 象:小学1年生以上~一般(高校生以上は大人料金)
定 員:各回15名
参加費:親子2人平日3,500円 土日4,000円

(家族追加 大人2,000円/人 こども1,500円/人 平日土日共通)

大人(高校生以上)のみ参加 平日3,000円/人 土日3,500円/人

中学生 2,000円/人(平日土日共通)

◇服装・持ち物:

服装・・・水着の上にTシャツ、ズボン(乾きやすく保温性のある化繊生地がおすすめ)
こどもさんは特に体が冷えやすいので、水着、ラッシュガードの上に、
化繊のTシャツやジャージ、フリースなど保温用の重ね着服を
お持ちいただくと安心です。タイツやズボンは脚を守ってくれます。
 
足元・・・スポーツサンダル(靴下着用)またはウォーターシューズか履きなれた
スニーカー(濡れてもよいもの) ※ビーチサンダル、クロックス不可
 
持ち物・・・飲み物、タオル、着替え、靴の替え、帽子、
水中メガネ(あるとより楽しい♪)など
※川の状態(水量)、コースによりますが、膝上~腰くらいの水深が多いです。
時折深いところもあり、泳いだりしますので、全身ザブンと濡れるつもりで
おいでください。

◇集合場所はこちら

より大きな地図で 鈍川渓谷 ふれあいの森森林館 を表示

※「鈍川渓谷シャワートレッキング」は、前日までにお申込ください。
※荒天・増水時は中止とさせていただきます。
※ご予約後はキャンセル料が発生します。
 
◇申込み先:申込フォーム
◇問合せ先:
メール mail@wokasiya.jp

電話 0898-55-3976
(留守の場合があります。留守番電話にご連絡先をいただければ折り返しご連絡いたします)

体験のようすは、
こちら過去記事・夏休みプログラムカテゴリーをさかのぼってご覧ください。
気持ちよさそうなイイ顔がいっぱいです^^


★夜の海の宝探し いのちの輝き ウミホタル

DSCN6759

夜の浜辺は、“輝く命の宝物”がいっぱい。
 
素敵な貝がらや生き物探し。
砂、波、浜風、星空を五感と心で感じてみる。
暗くなれば、海の中にキラキラ青い宝石、ウミホタルのきらめきが。
不思議で美しい、せいいっぱいの、命の輝き。
さあ、夏の海の宝物に会いに行きましょう!
 
日時:8月12日(日)18:30~20:30頃
集合場所:今治市桜井・虎が鼻海岸公園駐車場
対 象:3歳から大人まで(小学生以下は親子でご参加ください)
定 員:15名程度
参加費:親子2人 2,300円(3歳~小6)(家族1人追加につき+1,000円)

中学生以上大人のみ参加 2,000円/人

服装・持ち物:濡れてもいい動きやすい服装(長ズボンがおすすめ)、お茶、タオル、虫よけ、懐中電灯、着替え、雨具(カッパ)
申込しめきり:8月10日(金)
 
◇申込み先:申込フォーム
◇問合せ先:
メール mail@wokasiya.jp

電話 0898-55-3976
(留守の場合があります。留守番電話にご連絡先をいただければ折り返しご連絡いたします)

※雨天時は中止とさせていただきます。
※ご予約後はキャンセル料が発生いたします。

DSCN6761

思いっきり体験して、遊んで、カラダの汗と、ココロの汗をかきましょう。

自然の懐へ、一緒に参りましょう。

 

多くのみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

 

2018年07月20日

WEB連載、はじめました。

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

さて、今月よりガイド技術、インタープリテーションに関する連載記事を、WEB上で持たせてもらうことになりました。

サイトは「観光Re:デザイン」という観光系のWEBサイトです。

 

連載タイトルは

「小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ 」

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変え、伝えるための12のコツ  ~ステップ1
まちの印象は、ガイドさんで決まります!

 

 

 というもの。

要は私の専門分野であるガイド技術「インタープリテーション」の手法と、インタープリターとしての「あり方」に関する記事なのですが、まちづくりやさまざまな観光業に関わるみなさんが読者なので、今回あえて「インタープリター」「インタプリテーション」という言葉を使わずに書いてみました。

 

全くガイドのことをしらなくてもインタープリターをしらなくても読めるように書きました。

 

今回は第一話で、今後月一のペースで12回連載します。

ちょうど一年間ですね。

 

ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思っています。

 

今回の記事もぜひ読んでいただきたいのですが、以前に同じ「観光Re:デザイン」さんで読み切りの記事も書かせていただいたので本記事後半ではその記事を掲載してみたいと思います。

 

ぜひお楽しみください。連載の方を先に読みたい方は、こちらをご覧くださいませ。

 

それではどうぞお楽しみください。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは

菊間彰一般社団法人をかしや代表理事

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
自然を対象にしたガイド風景。しかしインタープリターの活躍の場はそれだけではありません

 

インタープリターとは?

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
寺社仏閣でのガイド風景。インタープリターの活躍の場はさまざまです

 私の仕事はプロのインタープリターです。インタープリターとは、自然や歴史や文化などの案内人のこと。平たくいえば「ガイド」です。しかし、一般的なガイドとは少し異なります。みなさんは「ガイド」と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか? 自然や歴史や文化などにすごく詳しくて、聞けばなんでも答えてくれる人?

 

ガイドの中にはそんな方もたくさんいらっしゃいますが、私たちインタープリターは必ずしもそうではありません。「知識」や「情報」を伝える一般的なイメージのガイドとは異なり、知識を伝えることを主な目的としていないのです。時には、知っていてもわざと答えなかったりします。

 

またインタープリターは「自然案内人」と訳されることもありますが、案内する場所は自然の中に限りません。お城などの豊かな歴史や文化を持つスポットや、一見何気なく見えるまちなみ、地球の歴史に迫るジオパークだったりもします。あらゆる場所を案内するのです。お客様は子どもやカップルも含めあらゆる人を対象とします。

 

あらゆる場所であらゆるお客様に満足していただくためには、知識や情報を一方的に喋り倒すことは得策ではありません。なぜならば、多くのお客様は、勉強ではなく楽しみのためにその場所に来ているからです。それなのに、ガイドが一方的にマシンガンのように喋ってしまったら、楽しむどころかその場所のことを嫌いになってしまうかもしれません。

 

そこで私たちは喋るのではなく「体験」を通じて伝える仕掛けをします。その場所の魅力が伝わる「アクティビティ」と呼ばれる体験をつくるのです。参加者が自ら魅力を発見し、気づくことのできるような「体験=アクティビティ」をデザインし、それを通じて「伝える」のがインタープリターの仕事なのです。私はいろんな場所でそのようなガイドをし、そしてガイドさんの育成研修をしています。

 

体験をデザインする

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
三原城駅前からツアースタート。三原城主の小早川隆景公の銅像前にてフリップを用いて解説

 

 

では具体的には、インタープリターはどのように体験をデザインし、魅力を伝えていくのでしょうか? まずは、その場「ならでは」の魅力を探すことからはじめます。よそでもできる体験はその場所でする意味がありません。どんな場所にも、その時にその場所にしかないものがあります。インタープリターはそんな「今、ここ」にしかない魅力を見出し、それを体験化するのです。

 

具体的に例をあげてみましょう。

 

以前関わった仕事に、広島県三原(みはら)市のガイド育成研修があります。三原というまちの魅力を伝えることのできる「おもてなしガイド」を育成する仕事です。私が研修を行う場合、知識や情報提供をメインとすることはまずありません。知識や情報も大事ですが、それは必要に応じて出す「引き出し」にすぎず、後からでも独学で身につけることができるからです。それよりも大事なことは、徹底して「伝え方」の技術を訓練することだと考えています。つまり知識を体験化することのトレーニングです。そのためにまちの魅力を調べ、それを伝えるにふさわしい「アクティビティ」を考えます。

 

研修に先立ち、1日かけて打ち合わせと調査を行いました。三原には450年ほど前、「三原城」という、海に面した広大なお城がありました。しかし戦後、城の本丸の真上を東海道本線と新幹線が貫通します。そして長大な石垣も今ではごく一部を残すのみとなり、かつての城の敷地はまちの中心部となり、現在ではパッと見ただけではそこに城があったことさえわからないほどです。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
三原城天守台からの景色。かつての城の天守台と同じ高さに新幹線三原駅のホームが見えます

 

 

しかしこういうまちにこそ秘められた面白さがあります。例えば新幹線三原駅のホームの真下にはかつての三原城の石垣があり、そのすぐ横には自転車置き場があります。極めて現代的な新幹線が、450年前の石垣に支えられているのです。このギャップは面白い! ところが、かつてこのまちに城があったという事実と、石垣が新幹線ホームの土台に使われているという事実を知らない限り、一般の人がその面白さに気付くことはありません。そこでこれを体験化することにしました。ギャップに気付くアクティビティを実践することにしたのです。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
450年前につくられた石垣の一部を現在でも見ることができます

 

 

いざ、体験!

さて、研修本番。作成したアクティビティを参加者の皆さんに体験してもらいます。今回実施したアクティビティは、A4〜A5程度の厚紙で作った四角い枠をフォトフレームに見立て、まちにある魅力的な景色を写真に撮るというもの。名付けて「三原今昔写真館」。実施手順は以下の通りです。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは

 

①4~5人一組のグループに分かれ、グループで一つ四角い枠を持つ
②決められた範囲でまちを歩き、グループごとに「過去と現在が入り混じった」面白い場所を探す
③その場所を枠で「写真」として切り取る。構図や写真のタイトルもグループのみんなで考える
④各グループが撮影した今昔写真(風景)を全員で順番に見て回る
⑤参加メンバーの感想を聞き、みんなでシェアする
⑥インタープリターが「実はあの石垣は450年前のお城の石垣です」と伝える

 

この様な手順で実施します。時間は30分程度。すると何が起こるでしょうか?

 

まず、参加した皆さんはワイワイガヤガヤとおしゃべりしながら、グループごとに自由にまちを歩くことができます。ガイドと一緒に歩くわけではなく、あくまで自由に主体的にまちの雰囲気を感じ、音を聞き、眺めることができます。ああでもない、こうでもないと言いながら「過去と現在が入り混じった」場所を楽しく探すことになります。

 

そして写真に「切り取る」ために、より対象をじっくりと見ることになるでしょう。その後、グループごとに見つけた場所を紹介してもらいます。参加者自身が発言することで、自分たちが発見したことを再確認することにもなります。

 

小さなまちのどこにでもある資源を魅力あるストーリーに変える伝え方とは
ガイド中に参加者が自由に動けることで、みなさんいきいきした表情を見せてくれます

 

インタープリターがガイド中にすることは、安全管理と時間の管理、それからやることの説明をして、あとは参加者が自由に楽しみ、発見する過程を見守ることです。そして最後に「実は新幹線ホームを支えているあの石垣は、450年前のお城の石垣です」と伝えるだけ。

 

しかし、その時点で参加者の皆さんはすでにじっくりとまちを歩き、まちを感じ、その過程で古いものと新しいものが共存する風景をごく自然に「自分たちで」発見しています。したがって最後のインタープリターの一言だけで、

 

「そうか! このまちにはこんなにすごいギャップがあったのか! 面白い!」

 

と腑に落ちるのです。

 

 

自ら気づく重要性

このようにインタープリターは、自分が長々と喋って伝えることはしません。あくまで「体験」を通じて伝える、いや「伝わる」ことが大切なのです。インタープリターがすべき重要なことは、事前にその場の魅力を調査し、それが伝わる体験=アクティビティをデザインすることです。そして本番では、参加者が体験する時間をたっぷりとり、参加者が「自ら」発見し、気付くプロセスを保証すること。自分で体験するからこそ、余計なことを言わなくてもしっかりと「伝わる」のです。

 

またこの作業は、普段は気付くことのできないそのまちの魅力に光を与え、ストーリーを紡ぐことに他なりません。ともすると見落としてしまいそうな「何気ない」時間や空間の中に魅力を見出し、それを参加者自身に感じてもらう。これにより、多くの人が自分でも気付かなかった自分自身や地域の魅力を、自分で発見できるようになるのです。

 

そのためにはインタープリター自身が優れた感性を持っている必要があります。多くの場合、地元の人が自分たちの魅力に気付くのは難しいものです。いつも見聞きしている自分のまちは全てが「当たり前」になってしまうからです。しかし外から見れば、当たり前のものなどありません。どんな場所にもそこならではの良さがあり、それはどこにでもあるようなものではないのです。

 

「当たり前」ではなく「有り難い」。

 

そう感じることのできる鋭い感性を、インタープリターやガイドは自分の中にしっかりと育みたいものです。

 

リンク:一般社団法人をかしや

 

リンク:2018年6月12・13・14日に淡路島で「ガイド術」が学べる合宿を開催

2018年06月29日

絶好調!アラスカンMk.4!! その2

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

さて、本日は昨日に引き続き「やまなみインタープリター講座」第二回のレポート。

この講座は、林業と森に関わるライフスタイルについて学ぶ講座です。

 

昨日は前編の間伐風景をお届けしましたが、今回はいよいよチェンソーによる製材です!!

 

製材というプロセス

 

今回の講座の午前は間伐でした。

切って切って切りまくった後、一度集会場に戻って昼食をとり、再び森へと出発!!

 

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・・・ところが、梅雨の真っ只中のこの時期、午後からは雨が降り出してしまい、しかも本降りとなってしまいました。

そこで、をかしや古民家の納屋とタープ下で製材をすることとなりました。

 

タープ(布の屋根)を張ることができれば雨も恐るるに足りません。

アウトドアスキル万歳!!

 

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簡易製材機「アラスカンMk.4」は、チェンソーに取り付けるアタッチメントです。

まずはみんなでチェンソーに取り付けます。

 

dav

 

次に、製材の基準となる平面を出すために、レールを取り付けます。

このレールがなくても角材を打ち付けることで基準面を作ることができますが、レールがあった方がはるかに作業は早いです。レベル(水準器)を用い、水平にすることがポイントです。

 

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次に、製材機をつけたチェンソーをレールにセットします。

といっても、ただ乗せるだけ。レールもアラスカンMk4も非常にシンプルな作りとなっています。

 

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レールにチェンソー製材機を設置する講師二人。

 

製材機をセットしたら、いよいよ製材開始!

保護具を身につけ安全管理をし、チェンソーのエンジンをかけ、少しづつ切り進めていきます。

さっきまで立木だった丸太が、「材木」にかわる瞬間です。

 

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製材機には私たちスタッフ/講師が触るだけでなく、参加者のみなさんに実際に体験してもらいました。

切ったばかりの木の命を感じる瞬間です。

 

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丸太が板に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、この製材も参加者の皆さんが力を合わせて実施してました。

そんな熱のこもった製材風景を動画でどうぞ!

 

 

 

 

 

林業女子も頑張って製材しました!!

 

 

ということで、雨ニモ負ケズ、製材作業は無事終了したのでした。

 

次回のやまなみインタープリター講座は最終回!

今回作成した板を使って工作したり、斧を使い比べながら薪割りしたり、思いっきり間伐したりします。

 

興味のある方は、是非是非ご参加くださいませーーー!!

人生変わっちゃうかもしれませんよ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やまプリ講座  〜やまなみインタープリター講座〜

日時:第一回(一泊二日、もしくは通い二日間)

・・・・平成29年5月12日、13(土・日)10:00~17:00

 

第二回(日帰り)・・・・6月10日(日)9:15~17:00

 

第三回(一泊二日、もしくは通い二日間)

・・・7月7日(土)9:30~ 8日(日)17:00

 

定員:20名

会場:愛媛県今治市玉川町鍋地集落および集会場

 

テーマ:第一回・・・きこり入門

第二回・・・木から材木へ 〜製材をしてみよう〜

第三回・・・徹底チェンソー&森を伝える人になる

 

こんな人にオススメ!:

高校生以上の

 

・森林や林業に興味のある人

・木を伐採して、その木で何かを作りたい人

・チェーンソーの扱い方、選び方を知りたい人

・チェーンソーの目立て(刃の研ぎ方)の仕方、目立てに超便利!な道具の選び方を知りたい人

・薪ストーブや、薪の扱い方を学びたい人

・多様なひとびととの交流を楽しみたい人   ・・・などなど

 

参加費:連続参加:12,800円(三回一括料金、一、三回目の食費別途(実費)

単発参加:初回・三回目、6,000円/回(食費実費)、二回め3,000円

※ガク割、あります!  高大学生の参加費は上記料金の半額!!

講師:村瀬 宏之氏、江崎 賢二氏、江崎 美沙氏

 

 

申し込み方法:

申込フォーム

またはメールで 名前、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、生年月日、参加にあたって一言 を書いて

info@wokasiya.jp までお申し込みください。

※@を@に変えてください。

 

以上、やまプリのご案内でした。

たくさんの方の申し込み、お待ちしてますー!!

 

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2018年06月20日

絶好調!アラスカンMk.4!!

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

先々週末の日曜日、6月10日に「やまなみインタープリター講座」第二回を実施しました。

この講座は森林作業やざまざまなワークを通じて「山と森に関わるライフスタイル」について学ぶ講座です。第二回の様子をレポートしたいと思います。

 

第一回では鋸による間伐と、チェンソーによる間伐をしました。

今回は、チェンソー製材機による製材に挑戦!

そしてその簡易製材機の名前が今回のブログタイトル「アラスカンMk.4」なのです。

 

簡易製材機とチェンソー

簡易製材機とチェンソー

 

私はもともと大学で林学を専攻しており、「森林環境教育」が専門中の専門分野。

 

そして簡易製材機による製材プログラムは、実は学生時代からの私の悲願です。

 

なぜならば、丸太が材木になっていく様子を見ると、「山と町はつながっている」ということが一瞬で理解できるからなのです。

 

山に生える木々は、誰でも見たことがあります。

家の柱や、ホームセンターに売っている材木も、見たことがあると思います。

 

 

ところが、その中間は多くの人にとって未体験の世界。

森の木が材木になっていく瞬間、つまり「製材」のプロセスは未知の世界であり、そこがミッシングリンクになっています。林学の世界でよく言われる「川上と川下」、つまり木材生産地である山と、消費地である町のつながりがわかりにくくなっているのです。

 

製材というプロセス

製材というプロセス

 

食べ物においても「屠殺」のプロセスを経てはじめて「命」が「肉」になるのに、そこが見えてないのと一緒です。

 

だからこそ、自分たちで山の木を切ってそれをその場で製材する体験は、山のこと、森のことを身近に感じてもらうのに最高の体験なのです!

 

 

・・・ということで、講座開始。

 

今回初めての参加者も結構いたので、いきなり製材はせず、午前中はチェンソーによる間伐を体験してもらうことにしました。

 

自己紹介やスケジュールの確認をした後、さっそく山にむかって出発!!

 

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本講座は女性の参加者が多いのも特徴です。

女性の方が比較的新しいことや面白いことに敏感なのだと思います。

 

山の現場に行く前に、まずはチェンソーの使い方を確認。

燃料の入れ方やエンジンの指導方法、安全にチェンソーを使う方法など、基本的なことを確認します。

 

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そして森に入ります。

おっとその前に、きちんと挨拶。

山の神様におそなえをし、頭を垂れます。

 

この儀式をせずに山に入ると「だいたい一発目にちょっと危ない目にあう」というのは講師のけんちゃんの弁。

 

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神様への挨拶もつつがなく済んだところでいよいよ作業開始。

チェンソーによる間伐です。

 

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うまく切れると、参加者の皆さんから笑顔がこぼれます。

すごく爽快で気持ちいいんです、間伐って。

 

森が明るくなって、風が吹き抜けて、明らかに森が元気になるのがわかりますから。

 

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そして午前中のハイライト。

見事に決まった伐採動画をご覧ください。

 

きこり女子が切る!!!!

 


いかがでしたか?

 

なかなかダイナミックな伐採風景ではないでしょうか?

 

気がつけば本記事も結構なボリュームになってしまったので、午後の製材作業は明日アップしたいと思います

乞うご期待!

 

 

 

 

 

2018年06月19日
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