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絶好調!アラスカンMk.4!!

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

先々週末の日曜日、6月10日に「やまなみインタープリター講座」第二回を実施しました。

この講座は森林作業やざまざまなワークを通じて「山と森に関わるライフスタイル」について学ぶ講座です。第二回の様子をレポートしたいと思います。

 

第一回では鋸による間伐と、チェンソーによる間伐をしました。

今回は、チェンソー製材機による製材に挑戦!

そしてその簡易製材機の名前が今回のブログタイトル「アラスカンMk.4」なのです。

 

簡易製材機とチェンソー

簡易製材機とチェンソー

 

私はもともと大学で林学を専攻しており、「森林環境教育」が専門中の専門分野。

 

そして簡易製材機による製材プログラムは、実は学生時代からの私の悲願です。

 

なぜならば、丸太が材木になっていく様子を見ると、「山と町はつながっている」ということが一瞬で理解できるからなのです。

 

山に生える木々は、誰でも見たことがあります。

家の柱や、ホームセンターに売っている材木も、見たことがあると思います。

 

 

ところが、その中間は多くの人にとって未体験の世界。

森の木が材木になっていく瞬間、つまり「製材」のプロセスは未知の世界であり、そこがミッシングリンクになっています。林学の世界でよく言われる「川上と川下」、つまり木材生産地である山と、消費地である町のつながりがわかりにくくなっているのです。

 

製材というプロセス

製材というプロセス

 

食べ物においても「屠殺」のプロセスを経てはじめて「命」が「肉」になるのに、そこが見えてないのと一緒です。

 

だからこそ、自分たちで山の木を切ってそれをその場で製材する体験は、山のこと、森のことを身近に感じてもらうのに最高の体験なのです!

 

 

・・・ということで、講座開始。

 

今回初めての参加者も結構いたので、いきなり製材はせず、午前中はチェンソーによる間伐を体験してもらうことにしました。

 

自己紹介やスケジュールの確認をした後、さっそく山にむかって出発!!

 

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本講座は女性の参加者が多いのも特徴です。

女性の方が比較的新しいことや面白いことに敏感なのだと思います。

 

山の現場に行く前に、まずはチェンソーの使い方を確認。

燃料の入れ方やエンジンの指導方法、安全にチェンソーを使う方法など、基本的なことを確認します。

 

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そして森に入ります。

おっとその前に、きちんと挨拶。

山の神様におそなえをし、頭を垂れます。

 

この儀式をせずに山に入ると「だいたい一発目にちょっと危ない目にあう」というのは講師のけんちゃんの弁。

 

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神様への挨拶もつつがなく済んだところでいよいよ作業開始。

チェンソーによる間伐です。

 

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うまく切れると、参加者の皆さんから笑顔がこぼれます。

すごく爽快で気持ちいいんです、間伐って。

 

森が明るくなって、風が吹き抜けて、明らかに森が元気になるのがわかりますから。

 

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そして午前中のハイライト。

見事に決まった伐採動画をご覧ください。

 

きこり女子が切る!!!!

 


いかがでしたか?

 

なかなかダイナミックな伐採風景ではないでしょうか?

 

気がつけば本記事も結構なボリュームになってしまったので、午後の製材作業は明日アップしたいと思います

乞うご期待!

 

 

 

 

 

2018年06月19日

開始まであと10日!やまなみインタープリター講座。

こんにちは。

一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

今年度初の主催事業「やまなみインタープリター講座」の開始まであと10日と迫りました。

この講座は山に入って木を切ったり、チェンソー思いっきりぶん回したりメンテナンスの仕方覚えたり、はたまた斧で薪割って斧の選び方を学んだりする講座です。

 

とはいえ、この講座はの目的は林業に関する技術習得ではありません。

「山」や「森」と関わるライフスタイルについて学び、暮らしの中に山の恵みを取り入れよう!

そしてそれを伝えられる人になろう!

という講座です。

 

だから林業に全く興味ない方でも初めての方でも大丈夫。

反対に、プロの林業家も大歓迎!

一緒に学び合いましょう。

 

去年は全く初めての方から、プロの林業家までさまざまな人が参加してくれました。

そんな講座ってなかなかないと思います。

 

そして女性が多いのも特徴ですね。

 

 

あ、あと「いつか薪ストーブ入れたい」という方にもオススメ。

チェンソーや斧の選び方を、実際に使い比べながら学ぶことができますよ〜!

 

 

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さて、そんな「やまなみインタープリター講座」の昨年の様子を振り返ってみたいと思います。

一体どんなことをするのでしょうか?

 

 

メイン会場は、今治市玉川町鍋地集落の集会所。

 

のどかな地域の小さな集会所を、地域にお願いして使わせてもらっています。

快く使うことができましたが、地域行事以外で使うのは初の試みだそうです。

ありがたいことです。

 

さて、やまプリ講座をはじめ私たちをかしやの講座には、全国からメンバーが集まります。

今回も、徳島や大阪から来たメンバーがいました。

顔合わせをしてかんたんな挨拶のあと、車座になり講座スタート。

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まずはオリエンテーションで講座の趣旨を確認し、講師紹介をします

講師はもちろんこのお三方。

仕事がめちゃくちゃ早いスーパーサイヤ人です。

 

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そしてお互いを知り合う時間。

20代の学生から60代の方まで多様なメンバーがいるので、体を動かしたり話しあったりするワークを行います。

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遠方からわざわざこういう講座に参加してくださるメンバーはみな熱意があり、話はとても盛り上がりました。

休憩を取った後は森についての小講義。

 

日本には森がたくさんあることや(森林率67%)、間伐が遅れていること、材木価格がめちゃくちゃ安くて林業がなかなかなりたたなくなっていることなど、山や森にまつわる基本的なことを学びました。

 

その後、それぞれが感じたことを共有する時間を設けます。

聞いて聞きっぱなしではなく、それをアウトプットすることが大事なのです。

 

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お昼ご飯を食べて、午後からはいよいよ間伐に出発!

とても良い天気で、田園風景の中を気持ちよく進みます。

 

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現地についたら、講師陣によるレクチャー。

本気を出した講師 村瀬さんは、スーパーサイヤ人オレンジ

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伐採は、まず切り倒す方向に「受け口」をいれ、その後反対側から「追い口」を入れます。

フリップを使い、わかりやすくレクチャー。

 

さすがスーパーサイヤ人オレンジ!

さすがスーパーサイヤ人オレンジ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、山に入るための儀式を執り行います。

 

山には山の神様がいます。

山の神様は女性で、嫉妬深いと言われています。

その神様に、山に入る挨拶と、作業の安全を祈願します。

 

講師けんちゃんとみさちゃんがいつもやっている方法で、御神酒をささげ、二礼二拍手一礼をもって、神に祈りを捧げます。

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ちゃんと山に関わる人たちは、このように昔からの言い伝えやしきたりをとても大事にします。

けんちゃんの話では、この儀式を怠っていきなり山に入ると、怪我をしたり、なにか作業がうまくいかなかったり、ということが起こるそうです。

やはり、昔からの言い伝えは大事ですね。

 

この後はいよいよ間伐です。

 

3グループにわかれ、それぞれに講師がつき、以後各グループごとに進めていきます。

初日の作業内容は手鋸による伐採です。

 

木を切るときにはまずまわりを見て、どこに倒したい方向を考えます。

 

そして木を下から見て、木の重心と枝の張り方をみて、伐倒方向を決めます。

そんなプロセスを、実際に講師みさちゃんがレクチャー。

 

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伐倒木と伐倒方向をきめたら、いよいよ切っていきます。

 

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この森は20年生くらいのヒノキ林。

ヒノキは枝が強く、枝を張っているためなかなか倒れないこともしばしば。

 

そんなときはみんなで力を合わせて引っ張ったり、ロープを使って倒していきます。

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倒すことができたら、枝を払っていきます。

けんちゃんにやり方をおしえてもらい、みんなでガシガシ切ります。

 

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このヒノキ林のとなりには竹林があり、とても綺麗に手入れされています。

地主さんに許可をいただき、たけのこ掘りも体験することができました。

たけのこ掘りは、実は竹林を管理する上で大切な作業。

 

たけのこを掘らないとそのまま竹になり、混み合った竹林となってしまいます。

みんなでせっせと掘りました。

 

たけのこを初めて掘る人もいて、お土産もできて、皆大満足でした。

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このように作業を終えて、集会所に戻り、ひとやすみ。

 

その後、ふりかえりを行いました。

体験して感じたことをフリップに書き、車座になり、それをみんなで共有していきます。

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参加者それぞれがいろんなことを感じた1日となりました。

 

最後に集会所前で記念写真をパチリ。

山の新緑が綺麗です。

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ということで昨年のやまプリ講座をふり返ってみました。

昨年は初回1日、二回め1日というスケジュールだったのですが、今年は初回に二日間かけて行います!

 

初日に手ノコによる間伐、二日目は徹底的にチェンソーを使い倒します。

二日目チェンソーのレポートはまた改めて記事にしようと思います。

 

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やまなみインタープリター講座、略して山プリ。

いよいよ来週末開講です!!

 

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やまプリ講座  〜やまなみインタープリター講座〜

 

日時:第一回(一泊二日、もしくは通い二日間)

・・・・平成29年5月12日、13(土・日)10:00~17:00

 

第二回(日帰り)・・・・6月10日(日)9:15~17:00

※第二回だけ日帰りなので、開始時間が異なります。

 

第三回(一泊二日、もしくは通い二日間)

・・・7月7日(土)9:30~ 8日(日)17:00

定員:20名

会場:愛媛県今治市玉川町鍋地集落および集会場

テーマ:第一回・・・きこり入門〜間伐体験とチェンソー!〜

第二回・・・木から材木へ 〜製材をしてみよう〜

第三回・・・徹底チェンソー&森を伝える人になる

 

こんな人にオススメ!:

高校生以上の

・森林や林業に興味のある人

・木を伐採して、その木で何かを作りたい人

・チェーンソーの扱い方、選び方を知りたい人

・チェーンソーの目立て(刃の研ぎ方)の仕方、目立てに超便利!な道具の選び方を知りたい人

・薪ストーブや、薪の扱い方を学びたい人

・多様なひとびととの交流を楽しみたい人   ・・・などなど

 

参加費:連続参加:12,800円(三回一括料金、一、三回目の食費別途(実費)

単発参加:初回・三回目、6,000円/回(食費実費)、二回め3,000円

 

※ガク割、あります!  高大学生の参加費は上記料金の半額!!

 

講師:村瀬 宏之氏、江崎 賢二氏、江崎 美沙氏

ベビーメタルと山プリ講座。

申し込み方法:

申込フォーム

またはメールで 名前、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、生年月日、参加にあたって一言 を書いて

info@wokasiya.jp までお申し込みください。

※@を@に変えてください。

 

以上、やまプリのご案内でした。

たくさんの方の申し込み、お待ちしてますー!!

 

 

2018年05月02日
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