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中学生職場体験 二日目

おはようございます。

理事でインタープリターでアニマルコミュニケーターの たま(菊間裕子)です。

 

緑が濃くなってきて、いきものも元気いっぱい。

ホタルがふわりと飛び交い、田んぼにはおたまじゃくし、それを食べに来た鷺の群れ。

さまざまなヘビにも出くわします。ムカデもしょっちゅう登場。

 

 

強いのは「草」。  モリモリと背を伸ばし、あっという間に地面が見えなくなって…。

ああ、刈らなきゃ…  何度も草刈りはたいへんですが、

ふと思います。

 

 

もし、草たちがいなかったら…。

土地は赤裸。 カラカラに乾いて、土に栄養が溜まることもなく、生き物が住む余地もなく…。

 

砂漠。

 

ということは、彼らは、何度刈られても、抜かれても、倒れても、

ひたすらに、ただ一心に、大地を緑で包もうとしているんだな。

 

そう思うと、草刈りはたいへんだけど、草はありがたい存在なのだな、

とも思えたこの春でした。

 

 

5月下旬はいろんなことがありました。

をかしやではツバメががんばって子育て中。5羽のヒナがすくすくと育っております。

が、5月末、母さんツバメがうちの猫に捕まり亡くなるという悲劇が起きてしまいました。

悲しくほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、

父さんツバメは、一羽になっても、ただ黙々と一生懸命に、朝から晩までこどもたちにエサを運んでいます。

その姿に、胸を打たれ、頭が下がります。

 

ヒナたちが無事育つことを心から願います。

そして、辛いこと苦しいことがあっても、私もがんばろう、という勇気を、

父さんツバメからいただきました。

 

 

さて、やっとお仕事の話。

 

地元の中学生が職場体験に来てくれた二日間。

1日目は事務作業と薪割などをやってもらい

2日目は、翌日の鈍川渓谷ツアーの下見に一緒に行きました。

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さまざまないきものに出会い、この日の自然のようすをチェックし、ツアーで紹介したいものをピックアップしていきました。

 

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彼が見つけた、恐竜のホネ!?

ではなく、大きなイノシシの頭骨です。

なぜ死んだのかはわかりませんが、ここで懸命に生きた命の亡骸です。

背骨や足の骨、毛も、辺りのあちこちに散らばって落ちていました。

このイノシシの亡骸は、たくさんの動物のお腹を満たしたことでしょう。

そして、土に、森に、還っていきます。

 

地元だけどあまり鈍川渓谷に来たことがなかった中学生の彼。

「こんなに大きいのがほんとにいるなんて、びっくりしました。」衝撃だったようです。

ほかにも美しい鳥や自然の美しさを発見し、地元の自然の豊かさを感じてくれました。

 

彼にいただいた職場体験お礼のお手紙には、

地元の自然の豊かさを知ったこと、

仕事は準備が9割だと知ったこと、自分も準備を嫌がらずできる人になりたい、ということが書いてありました。

職場体験が、彼の何かの役に立てれば、私たちは心から幸せです^^。

将来、インタープリターを目指すのかな。彼の未来を応援します。

 

新鮮な二日間でした。

 

 

そして思い出しました。私が大学生の時、

「インタープリターになりたいんです。ボランティアさせてください!」

と、初めて、姫路市自然観察の森の門をたたいた時のこと。

そこに勤める日本野鳥の会のレンジャーさんは、それから4年間、多くのことを教えてくれました。

それから、公益財団法人キープ協会環境教育事業部の実習生になったこと。

インタープリターを志してから、た~くさんの先輩たちに、仕事、人生、いっぱい学ばせていただいて、

今があるんだなあ。

 

改めて先輩方に感謝いたします。

 

 

 

 

2017年06月01日
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